SNS疲れしてませんか?女性のリアルボイスとストレス解消法について
毎日、どのくらいSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用していますか?
新型コロナウイルスの影響によっておうち時間が増え、SNSに費やす時間も増えた人が多いといわれています。LINE、Instagram、Twitter、Facebook、TikTok…、今や情報収集・発信には欠かせず、また私たちのコミュニケーションを便利で楽しくしてくれるものですが、これらによって精神的な苦痛やストレス「SNS疲れ」を感じる人も少なくありません。
ここではSNS疲れに関する体験談や、SNSとの上手な付き合い方についてご紹介します。
SNS疲れとは
「SNS疲れ」とは
《SNS tired》
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やメッセンジャーアプリなどでのコミュニケーションによる気疲れ。長時間の利用に伴う精神的・身体的疲労のほか、自身の発言に対する反応を過剰に気にしたり、知人の発言に返答することに義務感を感じたり、企業などのSNSで見られる不特定多数の利用者からの否定的な発言や暴言に気を病んだりすることを指す。代表的なSNSやアプリの名称を用いて、ツイッター疲れ、フェースブック疲れ、ライン疲れなどともいう。
(コトバンク)
「ネット疲れ」「ソーシャル疲れ」「デジタルライフ疲労」などとも。
20代女性100人のうち65%の女性が「SNS疲れ経験あり」と回答しています(株式会社アスマーク調べ https://www.asmarq.co.jp/data/mr201903sns-tired/)
氾濫する情報、それぞれのサービスの特徴、現実世界との比較などがストレスに発展。とくに、「認めてほしい」「共感してほしい」という承認欲求が強いタイプの方や、周りを気にするタイプの方は、SNS疲れしやすいと考えられます。
あなたはいくつ当てはまりますか?
あなたはいくつ当てはまりますか?当てはまる数が多いほど、SNS疲れしている、あるいはSNS疲れする可能性大です。
- 1日に何度もSNSを見てしまう
- 情報に乗り遅れたくない
- 他のことをしていてもSNSが気になる
- 毎日SNSに投稿する
- 常にインスタ映えを考えている
- 他人の投稿に嫉妬や嫌悪感を抱く
- 友人・知人が自分の事を何と言っているか気になる
- フォロワーの増減が気になる
- いいねの数が気になる
- SNSの通知にはすぐ反応する
- 既読スルーされるとストレスを感じる
- SNSをやめたら友人との縁が切れそう
SNS疲れの原因
1日のうちに何時間もSNSを利用する
起きてから寝るまで、食事中、バスや電車での移動中、仕事中や授業中、トイレやお風呂の中など、生活の至るところでSNSに時間を費やしているとSNS依存の可能性大。とくに目的もないのにボーッとSNSアプリを開いて見ている時間が多いというのも要注意です。「視力の低下」「睡眠不足」「自律神経失調症」など身体的な問題だけではなく、欝などの精神的な問題に繋がるリスクも。SNSはたばこやアルコールよりも依存性が高いと言われています。
SNS中心の生活になってしまう
流行りのカフェやスポットへ行ったり、服やコスメを買ったり、料理を作ったり、いわゆる「SNS映え」を意識する行動をしていないでしょうか。「いいね!」欲しさに、自分が好きなものより見た目やインパクトを重視したり、何をしていても「これはインスタでウケそう」「Twitterでバズりそう」という考えが頭の中に浮かんでしまうSNS中心の生活は危険信号です。
他人と自分を比較してしまう
自分のテンションが低いときに他人の幸せそうな投稿を見て余計に落ち込んだり、他人の充実した投稿を見て「自分の生活はなんてつまらないのだろう」と劣等感を感じたり、SNSを見ていると他人と比較して自分の境遇や生活の良し悪しを図ってしまいがち。「たいした投稿じゃないのに私より『いいね!』が多い」「私より登録日が浅いのにフォロワーが多い」といった僻みや嫉妬もストレスの原因になります。
他人にどう思われているのか気になる
リアルで繋がっている友達の愚痴ツイートを見て、「もしかして私のことかも」「嫌われてるのかな」と一喜一憂。嫌われることへのトラウマを抱えていたり、被害妄想癖のある人は、他人に同思われているのかを気にしすぎて疲れてしまうのです。
コメント返しやいいね!返しが面倒
自分が投稿したことにコメントをしてくれるのはうれしい反面、返信するのは手間だったりもします。また、いいね!してくれる人に「いいね!を返さなければいけない」という強迫観念に追われる人もいるでしょう。義務感や気遣いでやりとりを続けていると、SNS疲れしてしまうのも当然です。
自分を偽ってしまう
必要以上に自分を大きく見せようとしたり、見栄を張った投稿をする人もいるはず。いいね!の数やフォロワーを増やすために借金やパパ活までする女性もいるのだとか。現実とはかけ離れた投稿、等身大の自分でいられないことが窮屈になり、罪悪感に苛まれ、精神的ダメージに繋がってしまいます。
見たくない・知りたくない情報まで入ってくる
センシティブな画像や動画、誹謗中傷、ドラマや映画のネタバレ、元カレの動向、自分以外の誰かが仲良くしているところ……。SNSでは見たくないことや知りたくないこと、自分は興味や関心がない情報もたくさん目に入ってきて心の負担になり兼ねません。
SNS疲れに関する女性のリアルボイス
「SNS疲れを感じたことはありますか」という質問を、アンドモアスタッフが女性に聞きました。
SNS依存が原因で彼氏にフラれました
22歳 美容師 Kさんの場合
いつしかiPhoneが肌身離せないものに。一日中どっぷりSNSパトロールしてましたが、なかでもインスタのヘビーユーザーでした。見る専ですが。暇があるときは、投稿をリロードしまくって、新しい投稿をすぐにチェックする感じ。彼氏に「俺より携帯と付き合えば」とフラれてしまいました。そのとき、自分がどれだけSNS依存してたかを思い知ったのです。
リア充の投稿を見てると自分が惨めになる
29歳 保育士 Uさんの場合
幸せそうな家族写真、マイホームの写真、高そうなレストランの写真など、リア充の友人のポストを見てると、「私ってなんて寂しい人間なんだろう」とどんどん惨めになってきて。アラサー独女、彼氏なし、貯金なしなもので。このままでは病むと思い、アカウントとアプリを抹消しました。結婚がすべて?恋愛がすべて?お金がすべて?いや、違う。私は私!
LINEの既読スルーは神経を病む
23歳 事務職 Iさんの場合
LINEの既読スルーは神経を病みます。特に彼氏とのやりとりでは、嫌われてるのかな?もう私に興味ないのかもとか思ったりして彼氏に催促LINEや電話をかけまくってしまいます。彼氏の友だちから「お前うざがられてるよ」と言われて、はっとしました。
たいして仲良くない人と繋がる意味って
26歳 公務員 Eさんの場合
何年も会ってない小中学校の同級生とか、たいして仲良くない人と繋がる意味ってあるのかなと思うようになってfacebookをやめました。
友だちからいいね!がもらえないと不安
21歳 保育士 Yさんの場合
SNSに写真投稿して友だちいいね!がもらえないとき、不安で頭がおかしくなりそうでした。共通の友だちにいいね!してるからタイムラインは見てるはずなのに、なんで私にはいいね!してくれないのかなと。いいね!に一喜一憂する自分がいやになってネット記事を読んでたら「いいね!に何の意味があるの」と考えるようになり、吹っ切れました。
いいね!しなきゃいけないというプレッシャー
20歳 学生 Tさんの場合
自分がそれを良いと思わない「どうでもいいね!」なことにも、「いいね!」しなきゃいけないプレッシャーが嫌で嫌で。「義務いいね!」ってやつ。でもSNSやめたらリアル友だちと関係が悪くなるんじゃないかと思うとやめられません。
裏アカでストレス発散
23歳 歯科衛生士 Kさんの場合
ツイッターで裏アカを作って、違う自分を演じながら、日々のストレス発散してました。たまにバイト先の先輩の悪口を呟いたりしてたんですが、ひょんなことから先輩の友人に私の投稿がバレてしまって。結構大きなトラブルになりました。バチが当たりました。それからイライラしたときはツイッターにぶちまけるのではなく、やけ食いすることにしました。
「#おうち時間」「#stayhome」で意地の張り合い
27歳 営業職 Oさんの場合
コロナ禍で「#おうち時間」「#stayhome」のタグが盛り上がってたから、自分も便乗してインスタ投稿してたんです。インスタ映えのために、わざわざ普段作らないお菓子を作ったり、インフルエンサーの真似して高いコスメ買ったりしてたら、散財するわ、遠い友人とマウント取り合いというか意地の張り合いになるわで疲れてしまいました。私はキラキラ女子にはなれません。
SNS疲れの対処法「ソーシャルデトックス」
「ソーシャルデトックス」とは
ソーシャル‐デトックス【social detox】
《デトックスはdetoxificationの略。解毒・浄化の意》ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の過度の利用によって起こる疲労やストレスを解消するために、その利用を控えること。SNS断ち。→SNS疲れ →デジタルデトックス
(goo 辞書)
「SNS断捨離」とも。
スマホやパソコンから少し距離を置き、ストレスや疲労を軽減すること。「心の疲れ」「脳の疲れ」「目の疲れ」がとれて、睡眠の質も高まると言われています。
「ソーシャルデトックス」の方法
SNSを利用する時間を決めておく
なんとなくタイムラインをダラダラと見てしまう人は、「1日1時間だけ」「通勤・移動時間だけ」「風呂上がりだけ」など、決めた時間だけSNSを利用するように心がけてみましょう。「寝室に入ったら携帯を触らない」といったルールを決めることからはじめても構いません。どうしてもSNSを見てしまうという人は、強制的に使用時間を制限してくれるアプリを利用するのもおすすめです。
SNSの通知を切っておく
フォローしている人の新規投稿や、自分の投稿へのいいね!など、SNSからのプッシュ通知をオンにしていませんか?緊急のケースが発生しないようなSNSアプリは、思い切って通知がこないように設定しておけば、おのずとSNSから意識を離せます。
利用するSNSサービスを絞る
さまざまな種類のSNSがありますが、自分にとって本当に必要なものは限られています。「他人が使っているから」「ただなんとなく」と流されるのではなく、自分は誰とどう繋がりたいのか、どんな情報が欲しいのかを改めて見直し、利用するSNSサービスを絞ってみましょう。思い切って要らないアカウントを削除(退会)し、スマホの場合はアプリも消去してしまうのがおすすめです。
いいね!やフォロワー数を気にしない
いいね!の数やフォロワー数が自分への評価と錯覚していないでしょうか。インスタグラムやFACEBOOKでは、いいね!がたくさんついている投稿やフォロワーの多いアカウントが、サクラによる演出ということも少なくありません。いいね!やフォロワー数では物事の本質は見えず価値を測ることはできません。他人の評価はあまり期待しないくらいがSNSとうまく付き合うコツです。
キャラづくり・ウケ狙いをやめる
「この画像はいいね!がたくさんもらえそう」「コメントがつきそう」と他人の評価を期待して投稿したりはしていませんか。キャラづくりやウケ狙いばかりしていては、自分が何者なのかわからなくなってしまいストレスに繋がってしまいます。他人の目は気にせず、自分が素直に楽しいと感じること、良いと思うものを投稿してみてください。
自分のタイミングで返信する
「連絡が来たらすぐに返信しないといけない」なんてことはありません。相手のタイミングで来る連絡に対して、すべて即レスしていたら、自分の時間が奪われてしまいます。仕事や緊急の要件以外の連絡は、空いた時間にゆっくり自分のタイミングで返信しましょう。
パソコンやスマホの電源をオフにする
まずは1時間だけでも構わないので、パソコンやスマホの電源をオフにして見ましょう。SNSへ繋がるデバイスとの接触を強制的になくすことで、いつもと違う景色が味わえるかもしれません。思い切ってスマホを自宅に置いて外出したり、趣味に打ち込んだり、自分の時間を作ってみるのもおすすめです。
まとめ
現代では生活に欠かせないSNSですが、依存することでSNS疲れに陥り、最終的に鬱病になってしまうかもしれません。「少し使いすぎたかな」「疲れたかも」と感じたら、少しだけスマホやパソコンとの距離を置いたり、SNSとの付き合い方について考えてみましょう。
また、SNSはあくまでリアルの生活を補填するものであり、それがあってこそ成り立つものということをお忘れなく。目の前にある物事や人間関係を大切にすることがもっとも重要です。