女性の一人暮らしに必要な初期費用はいくら必要?

一人暮らしにかかる初期費用

一人暮らしをはじめるにあたって、最初に気になるのは費用のことですよね。
一度は聞いたことのある「敷金・礼金」といった物の他に火災保険料や保証会社利用料、仲介手数料に前払いの家賃、鍵の交換費用など、想像以上にお金が掛かります。
また、初めての一人暮らしの際は、家電や生活用品など買いそろえるものもたくさんあります。
引っ越し業者に頼む際はさらに費用もかかるので、それらを合わせると一人暮らしをはじめる時に必要な初期費用は50万円程度と言われています。「住居の初期費用」「引っ越し費用」「生活用品などの購入費用」の3つがどれだけかかるのか内約を見ていきましょう。

目次

  • 物件の契約時に支払う初期費用
  • ・賃料
    ・敷金
    ・礼金
    ・仲介手数料
    ・火災保険料
    ・鍵の交換費用
    ・保証会社利用料

  • 引っ越しにかかる費用
  • ・一人暮らしを始める際に必要な生活用品【家電編】
    ・一人暮らしを始める際に必要な生活用品【家具編】
    ・一人暮らしを始める際に必要な生活用品【生活用品】

  • 計画は充分に練って、一人暮らしライフを楽しもう

物件の契約時に支払う初期費用

一般的に契約時にかかる初期費用は家賃の5倍程度かかると思っておけば、自分の予算と大幅にずれることはないでしょう。

賃料

一ヶ月に支払う家賃の事で、この家賃額によって敷金と礼金の金額も変わってきます。
家賃の金額は希望の地域や設備によって大きく変わりますが、東京の人気の駅周辺で8~12万程度(ワンルーム・1K・1DK)、大阪の人気の駅周辺で6~7万円程度となっています。

家賃は毎月かかる費用の中で大きな支出となるため、自分の収入に応じて物件を決める必要があります。一般的に家賃は手取りの3分の1までが良いとされています。これをオーバーすると、万が一の時生活が苦しくなったりリスクが増えるので収入に見合った物件を探しましょう。

また、家賃とは別に共益費を支払う物件もありますのでそこもチェックしておきましょう。共益費は賃貸の集合住宅などで共同で使用したり利用する施設の運営や維持のために支払う費用です。
例えばエントランスの電気代や共用部分の電球の交換代、エレベーターの電気代、定期点検代、清掃費などが含まれています。

女性の一人暮らし物件の選び方

特に女性の一人暮らしとなると、防犯対策がしっかりしているマンションを選びたいところ。
例えばTVモニタ付インターフォンがついているマンションだと、訪問者の顔を確認してから応答できるので、しつこいセールスにうっかりでてしまったという失敗を減らせます。
必然的に賃料も高くなってしまいますが、安全面を考慮すると、オートロック付き、TVモニター付きインターフォン、2階以上など予算が許すなら検討をおすすめします。

敷金

敷金は部屋を借りる際に貸主に対して預けておく補償金です。部屋を借りている間に部屋を汚してしまったり損傷させてしまった場合にはこの敷金が修繕費として使われます。退去時に支払っていた敷金から修繕費を引いた金額、または特に修繕する必要がなかった場合は全額が返却されます。家賃の1~2ヶ月分が目安です。

礼金

家賃の1~2ヶ月分が目安で、物件を貸してくれた大家さんへのお礼として支払う費用です。あくまでもお礼として支払うものなで、退去時に返却されることはありません。最近では礼金ゼロ物件も増えてきています。

仲介手数料

仲介手数料は、借りる側と貸す側の間に入って、交渉や契約手続きを行ってくれる不動産会社に支払うお金です。不動産会社は借主と貸主両方から仲介手数料を受け取ることができ、それぞれから家賃の0.5ヶ月分、もしくは借主と貸主合計で家賃1ヶ月分が条件と決まっています。

不動産会社が管理している物件や、仲介手数料を大家さんが負担している場合などは交渉次第で仲介手数料を安くしたり、無料にできる場合があります。

鍵の交換費用

鍵の交換費用

1万5,000円~2万5,000円くらいが目安です。一般的なシリンダーキーの場合は1万円前後、防犯性が高いディンプルキーの場合はそれ以上と金額が高くなります。

火災保険料

賃貸契約であっても、入居時の火災や地震、水漏れなどに備え、火災保険などの損害保険に加入する必要があります。契約時に不動産会社と提携の保険会社に加入することも可能です。その際は、加入証明を求められます。目安は年間1万円ほどです。

保証会社利用料

入居者の家賃を保証する会社の事で、万が一家賃を滞納した場合、保証会社が立て替えて支払います。通常、物件の契約時に「連帯保証人」を求められるのが一般的ですが、頼める人が居なかったり、連帯保証を頼むことに気が引けるなどの理由で、保証料を支払い保証会社を利用する人もいます。目安は家賃の50~100%の間となっています。また1、2年ごとに香辛料として1万円前後必要となります。

引っ越しや準備にかかる費用

引っ越し業者費用

引っ越し費用は移動する距離や荷物の量、引っ越しの時期によって変わります。2~4月といった繁忙期は高くなりやすいです。同じ市区町村など、距離が近ければ安くなりますし、荷物の量も少ないと安くなります。安く済ませた場合2~3万円、高いと5~6万円が引っ越し費用の目安です。
初めての引っ越しの場合は、家具や家電を引っ越し先に届けてもらう手配にすれば、荷物を減らすことができます。また、レンタカーで軽トラを借りて荷物の梱包や搬出搬入を個人で行う場合はもう少し安く済ませることができるでしょう。

一人暮らしを始める際に必要な生活用品【家電編】

初めて一人暮らしをする場合、家電を一から揃える必要があります。家電はなるべく契約する物件が決まった後に、配置知る場所のサイズを確認してから購入するようにしましょう。
家電を買う際は同じ店舗で買うとまとめ買いで割引してくれたり、ポイントがついて他の買い物に充てることができます。

冷蔵庫

一人暮らし用の冷蔵庫

一人暮らしでも冷蔵庫は必須です。一人暮らし用の小さい冷蔵庫がありますが、自炊をする場合はある程度大き目のものを選んだ方がいいでしょう。一人暮らしとなると頻繁に食材の買い出しに行くのは難しいためまとめ買いになりがちです。また、作り置きをして冷凍するケースも多いと思うので、冷蔵庫と冷凍後が一緒になっているものより、冷凍庫が個別にあって大きいほうが便利です。最低でも100リットル以上、予算が許すなら200リットルのものがおすすめ。お値段の目安は3~4万円です。

炊飯器

お米をよく食べる方は必須のアイテムです。目安は5,000円ほどで多めに炊いて冷凍できるので、3合以上炊けるものがおすすすめです。お米を普段あまり食べないという方は、電子レンジで1食分だけ炊くことができるアイテムを使うか、少し時間がかかりますが鍋で炊くという手もあります。

電子レンジ

単に温める機能のみついているものや、回答機能がついているもの、スチーム機能やオーブン機能が付いたオーブンレンジなど、多機能になればなるほどお値段は上がります。目安としては1万円くらいの電子レンジがあれば問題なく生活できるかと思います。

洗濯機

脱水までの全自動なら5~7kg選択できるもので3万円前後で購入することができます。乾燥までできるドラム式洗濯機も増えていますが、お値段はかなり高くなるので、低予算で済ませたいという方は縦型の洗濯機で十分です。

テレビ・ブルーレイなど

最近はネットフリックスやアマゾンプライムなどで映画やドラマが見れますし、アプリでバラエティの見逃し配信が見れたりするのでテレビをもたない人も増えています。

今まで実家で朝にテレビをつけるのが定番だった、見たいテレビが見逃し配信されない、録画機能を使いたいという方は購入を検討してもいいかと思います。価格は2万~4万円ほど。全録対応のものだともっと高くなります。テレビを置く方はテレビ台も検討が必要です。

ドライヤー

今まで家族と共同で使っていた場合は、一人暮らし用に自分のドライヤーを購入する必要があります。有名メーカーの高機能ドライヤーでなければ1,000円台で購入が可能です。

掃除機

一人暮らし用の物件だと掃除機をしまえるスペースがあまりないので、キャニスター型(吸い込み口と本体がホースで繋がっているタイプのもの)は避けた方がいいでしょう。たてて収納できるスティック型の掃除機やコードレスタイプの掃除機がおすすめです。3,000円前後で買えるものもあれば3万円という価格のものまでピンキリです。
なかには一人暮らしでは掃除機は使わず、フローリングモップで済ませているという人もいるようです。

蛍光灯・照明

備え付けの物件もありますが、リビングなどのメインの部屋は自分で照明を用意する必要があります。電球もあわせて用意することを考えると5,000円~1万円前後かかります。

この他にも初期準備には必須ではないかもしれませんが、アイロンや体重計、電気ポットやコーヒーメーカー、ホットプレート、扇風機、空気清浄機、加湿器、ファンヒーター、こたつ、ホットカーペット、掛け時計など生活を潤わせるアイテムはまだあります。予算と相談して揃えていきましょう。

一人暮らしを始める際に必要な生活用品【家具編】

初めての一人暮らしの場合、実家で使っていたものをそのまま持ってきても問題ありませんが、心機一転新しく用意するとなると必要なものがいくつかあります。

寝具

一人暮らし用寝具

一人暮らしの寝具はベッドが一般的。最近のマンション型だと布団を畳んで収納するスペースがなくベッドのほうが何かと便利でしょう。ベッドのフレーム、マットレス、マットレスカバー、かけ布団、かけ布団のカバー、枕、枕カバーをそろえるとなると大きさや質にもよりますが3~5万円前後が目安になります。

カーテン

カーテンは一人暮らしの女性には必須のアイテムです。特に夜になると、明かりをつけた部屋は外から丸見え。防犯面も考慮し、透けない素材のカーテンを選ぶことをおすすめします。
遮光やUVカットなどの機能がついたカーテンもあるため、価格は様々ですが5,000円~1万円が目安です。

テーブルやソファ、ラグ

リラックス空間に必要なアイテムは引っ越したあとに徐々にそろえていってもいいと思いますが、いずれは必要です。こだわれば高くなるので目安を出すのは難しいですが、1万5,000円前後で揃えられるでしょう。

この他にも全身鏡や間接照明、本棚やメイクドレッサー、パソコン用デスクと椅子などが必要な方もいるでしょう。

一人暮らしを始める際に必要な生活用品【生活用品】

一人暮らし用キッチン用品

キッチン回り

ご飯を食べるときの食器やコップ類、お箸、フライパン、鍋、包丁、まな板、食器を洗うときのスポンジ、食器用洗剤、布巾、食器の水切り、排水溝用ネット、キッチン用ハイター等が必要です。目安として5,000円~1万円程用意しておきましょう。

バス・トイレ周り

歯ブラシ、歯磨き粉、お風呂マット、お風呂用洗剤、スポンジ、スキンケア用品、シャンプーコンディショナー、ボディソープ、バスタオル、フェイスタオル、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、生理用品、トイレ掃除用品などが最低限必要です。5,000円ほどで揃えられるかと思います。

洗濯まわり

洗濯洗剤、柔軟剤、漂白剤、洗濯かご、洗濯ネット、物干しざお、物干し用ハンガーが必要です。雑貨などは100円ショップで揃えられます。全体としては5,000円ほどが目安となります。

その他

ハサミやのりなどの筆記用具や体温計、絆創膏や綿棒などの衛生用品、風邪薬や鎮痛剤などの常備薬、スリッパやクッション、ゴミ箱、収納ボックス、延長コードなどこまごましたアイテムも必要です。

計画は充分に練って、一人暮らしライフを楽しもう

女性の一人暮らしは計画的に

初めての一人暮らしを始めるにあたり、引越し費用以外にも契約時の費用や家具・家電などの購入費も必要になるので、多くの費用が必要となることがわかりました。出来れば気に入った場所で長く住みたいので、無理な賃料の物件に住んでカツカツの状況になってしまったり、逆に安さを求めて問題のある物件に引っ越してしまわないようにしましょう。

通学や転勤など、一人暮らしを始める期限が決まっていない場合は、引っ越し費用を少しでも抑えるために閑散期(オフシーズン)に探すのも手です。
繁忙期(オンシーズン)は1月から4月上旬で、進学、就職、転勤で引っ越しする人が多いため家賃は下がりにくく競争率が高いため、目をつけていた物件もすぐ埋まってしまうケースもあります。

4月中旬を過ぎたあたり、特に6月~8月はねらい目なので家賃の値下げ交渉に応じてくれる大家さんもいます。

自分に合った条件や地域で、楽しく一人暮らしを始められるといいですね。

Written by :
2020.11.28

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