最近よく聞く資産運用って?少しでも効率的にお金を増やす方法

お金を増やす

お金がなかった学生時代。社会人になったら貯金もしっかりして買いたいものを買おうと思っていたのに、現実は厳しくお財布事情は意外とシビアですよね。大人になったら洋服や食べるものの単価も上がり、美容やコスメ、身体のメンテナンスにもお金がかかります。
毎月の貯金もギリギリで苦労しているという人も多いのではないでしょうか?将来のためにもう少し効率よくお金を貯められたらと思いますよね。
今回記事で取り上げる「資産運用」は、自分が持っているお金を色々な方法で増やすことです。最近「iDeCo(イデコ)」や「積み立てNISA(ニーサ)」という言葉をよく聞きませんか?これらも資産運用の一つで、このほかにも様々な資産運用の方法があります。

資産運用とは

資産運用とは自分の持っているお金(資産)を預貯金や投資に運用することで効率的に増やしていくことです。資産運用には「貯めること」を重視した預貯金と、「増やすこと」を重視した投資があります。例えば資産を不動産や株式に投資して資産をふやすことです。但し、資産運用はお金が必ず増えるという訳ではなく、場合にとっては価格が変動し、購入当初の代金を下回ってしまう「元本割れ」に可能性もあります。

資産運用のリスクとリターン

資産運用を考える際にはリスクとリターンについて忘れてはいけません。「リスク」とは収益(リターン)の振れ幅があるということで、収益がえられることもあれば、損失が出ることもあるということです、
リスクを低く抑えようとするとリターンは低く、高いリターンを得ようとするとリスクも高まります。リスクは低いのにリターンが高いという物は存在しません。

資産運用においてリスクとリターンはロー・ミドル・ハイと3段階に分けられるようです。
ローリスクでローリターンのものは「預貯金」「外貨預金」「債権」「金投資」「アンティークコイン」、ミドルリスクでミドルリターンのものは「投資信託」「株式」「iDeCo(個人型確定拠出年金)」「REIT(リート)」「不動産」など、ハイリスクでハイリターンンのものは「FX」「仮想通過」などがあります。それぞれどのような資産運用の特徴があるのか見ていきましょう。

資産運用の種類

お金のイラストが描かれた黒板

預貯金

預貯金は銀行や郵便局にお金を預けることです。過去の日本では銀行にお金を預けるだけで、10年でお金が2倍近くに増えるというような時代がありました。今の時代では考えられませんよね。
現在は本当に低金利なため、収益性は非常に低く預けていてもほとんど資産が増えることはありません。リスクとしては万が一銀行が破綻した場合に預けたお金が戻ってこないことですが、「預金保険制度」で元本1000万円とその利息までは預け先の金融機関によって保障されているので、安全性は高いといえます。

外貨預金

日本の銀行に預金をしていても超低金利の為、ドルやオーストラリアドルなどの海外の銀行に外貨預金をすることです。外貨預金をした時よりも円安のタイミングで日本円に換金すれば大きなリターンが得られる事があります。逆に円高になった場合は元本割れになることがあります。また、預け入れるときや払戻すときは手数料がかかるので注意が必要です。国内の預金とは異なり預金保険制度の対象ではないことも。外貨預金は国内での預金よりもリスクとリターンが大きくなります。

保険

生命保険や死亡保険など万が一の時に備えて加入するイメージの強い保険ですが、支払った保険料を保険会社が代わりに運用して増やしてくれる貯蓄型の保険があります。主な貯蓄型保険の種類は「個人年金保険」「学資保険」「終身保険」などがあります。
特に最近人気の「個人年金保険は」国からの年金以外に自分で準備する個人型の年金のひとつです。条件を満たせば生命保険料控除の対象となるので、節税をしながら自分の年金を準備することが出来ます。
長い間積み立てるものなので、その間にインフレとなった場合物価が上昇し、今まで1万円で買えていたものがそれ以上の値段を支払わないと購入できなくなる点がデメリットといえます。

国債(債券)

債券とは国や地方公共団体、企業などが発行される証券の事です。購入することで半年に一回金利を受け取ることができ、満期を迎えると原本が戻ってきます。国債は国はつぶれない限り元本が保証されるため原本よりは減らしたくない人におすすめです。債券は元本割れのリスクがあります。預金よりも高い金利で株式や投資信託と比べると安全性が高く、収益も安定しているといわれています。

株式投資

株式というのは企業が資金調達のために発行するもので、その株式を購入することでその会社の株主と呼ばれ配当金の受け取りや株主優待を受け取ることができる場合場あります。
少ない資金でも投資が可能で、多くの投資先から選ぶことができます。株主優待は、企業が株主におこなう自社サービスの商品などのプレゼントの事です。自社サービスの優待券や割引券、地域の名産品などがあります。

株価は常に変動しているので、買った株が値下がりし購入似た時より安い値段でしか売ることができないというリスクがあります。また投資した企業が倒産してしまうと、株式の価値がゼロになってしまうこともありえるので一つの企業ではなく分散投資を心がけることが重要なんだそうです。

投資信託

投資家から集めたお金を一つの大きな資金として、運用の専門家に委託して投資する方法です。投資信託では運用のプロが投資先選びから取引までを全て代わりに行ってくれるので、銘柄選びやタイミングの見極めなど知識がないく難しいと感じる初心者にぴったりの投資方法なんだそうです。

投資先は国内や国外の株式、債券、不動産などがあります。
少額の資金から始めることができ、積み立て投資なら500円や1,000円等の少額で購入できる場合もあります。色々な金融商品などを組み合わせるのでリスクの軽減が魅力です。

ただし、元本保証がなく、元本より値下がりした場合や投資先の倒産があった場合は損失を被る可能性もあります。また運用のプロにお任せするため手数料もかかります。購入時の手数料や運用管理の費用など、申し込む前にきちんと確認が必要です。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

毎月自分で少額のお金を積み立てて、そのお金を預貯金・保険・投資信託などで運用して増やしていくことができます。
公的年金だけでは将来が不安な人のためにできたもので、公的年金に加入している人のみが加入することができます。2017年に加入の条件が緩和され、20歳以上60歳未満のほとんどの方が加入できるようになり最近よく耳にする投資方法です。
毎月の積立金が5,000円以上1,000円単位と少額で始められるので無理せず自分のペースで積み立て投資ができ、派遣社員やアルバイトといった非正規社員の方でも加入ができるのが魅力ですね。
また、毎月の掛け金が全額所得控除となるので所得税や住民税を軽減できる点や資産運用をして利益が出た場合はその利益に対して税金がかかりません。
引き出しは60歳以上に限定されているので、老後のお金のためのお金を増やしたいという方におすすめです。

リスクは原則60歳まで引き出せない事や、選ぶ運用商品によっては元本割れしてしまうこと、手数料がかかることです。

NISA(ニーサ)

NISAとは株や投資信託などの運用によって得た利益が一定額まで一定期間非課税で受け取ることができる制度です。投資上限額内であれば投資回数に制限がないので、少額ずつ複数購入して投資リスクを分散することもできます。
NISAには「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」といって3種類の制度があります。

一般NISA

一年間の非課税枠が120万円で非課税期間は最長5年間です。対象となる商品が豊富で株式や投資信託を中心とした商品に用紙ができます。国内の投資信託で6,000種類以上、外国の株式も含まれています。ある程度投資経験のある方におすすめの運用方法といわれています。

つみたてNISA

つみたてNISAは1年間の非課税枠が40万円、非課税期間は最長20年間とです。少額で投資することができ、非課税枠を長期間利用できることが魅力です。つみたてNISAの投資対象に株式は含まれず、投資信託の商品も種類が少ないことが一般NISAと比べてデメリットといえます。

不動産投資

不動産投資は、マンションやアパートといった不動産で家賃収入や売却利益を得る投資方法です。銀行から融資を受けることで始めることができるので、手持ちがない場合でも始めることができます。
不動産投資は入居者が物件を借りると長く住むことが多いため、収入が安定している点が特徴です。ただし、空き家が続いたり、災害が起こったりして建物が壊れたりなくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。

REIT(不動産投資信託)

不動産に特化した投資信託の事で、投資者から集めた資金で不動産への投資を行いコストを差し引いた後の収益を投資者に配当することです。
不動産投資は初期にかかるお金が多額なため始めるのをためらっている人も、REITなら少額から投資が可能な事に加えて、不動産の選定はプロが行ってくれるので初心者でも始めることができます。投資の対処はオフィスやホテル、倉庫など多様な物件があり、少額を分散して投資することが可能です。
ただし実物の不動産投資をしているわけではないので、不動産を所有していることにはなりません。

資産運用を始めるうえで大切なこと

ライフプラン

資産運用に少し興味があるけど、リスクが怖いという方はとても多いです。
初心者が資産運用を始める際は、まずは「ミドルリスクでミドルリターン」の運用を中心にすることがおすすめです。

長期投資を選ぶ

短い期間で大きな利益を得るにはハイリスクハイリターンの運用をする必要がありますが、リスクを減らして安定した運用をするなら長期投資が良いようです。もし価格が下がってしまう時期があっても、また上がることも期待できます。5年ごと、10年ごとのように長期間でみていくことで徐々に安定し、運用コストを下げたり失敗を防ぎやすくすることにもなります。

複数の投資先に分散投資する

一つの投資先に絞ってしまうと、投資先の価値が下がったときにすべての資産がなくなってしまうというリスクがあります。同じような特徴の商品ではなく、値動きが異なる資産を組み合わせることで収益が安定するようです。どれか一つの商品が下落しても、そのほかの上昇した商品で補うことができるメリットがあるようです。

余剰資金で行う

どんな投資にも資金が減ってしまうというリスクはあります。そのため、資産運用は貯蓄に回すお金の全部を投じるのではなく、余剰資金で行うようにしましょう。
余剰資金とは主に全ての資金から、「日常生活を送るのに必要なお金」「収入が万が一途絶えても一定期間生活できるお金」「結婚や出産などライフイベントにかかるお金」を引いた資金の事です。
手元にあるお金をすべて資産運用に使ってしまうのはやめておいたほうがいいですね。

コストを確認する

資産運用には購入の時にかかる販売手数料や、投資の代行にかかる手数料、解約・換金にかかる手数料などのコスト、物件投資の場合は物件の維持費などのコストがかかります。コストに見合った投資の成果が得られるかどうかを考える必要があります。

効率よくお金を増やす資産運用まとめ

資産運用には色々な種類がありそれぞれのリスクやリターンがあるということがわかりましたね。「なんとなくリスクもありそうだし、難しそうだから普通に貯金するだけでいいや」という考えの方は少なくないと思いますが、こういったお金を増やす方法があるんだという知識があれば将来役立つかもしれませんね。
もし資産運用を始めてみようかなと思った人は、まずは少額から始められるリスクが低いものから始めてみてはいかがでしょうか。

Written by :
2021.07.10

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