人の印象は何回で決まる?スリーセット理論

デートをするカップル

マッチングアプリや友達からの紹介で初めての人とデートすることになったとします。

  • デートは最低3回は会ってみよう
  • 3回目のデートが告白のチャンス

なんて恋愛アドバイスを耳にしたことはありませんか?

人は「はじめまして」の初対面から3回目までに相手の印象を決め、その印象が固定されると変化しないという心理学の理論があります。
1回目の第一印象で大体の印象が決められ、2回目で改めて再確認され、3回目で再確認した印象が固定されるというものです。この3回目のデートでその人の印象が決まるという心理現象は「スリーセット理論」と呼ばれています。

スリーセット理論とは

人の印象やイメージは3回あっただけで決まってしまうといわれており、その心理現象の事を「スリーセット理論」と呼ばれています。
3回目でイメージが固定されれば、4回5回と会う回数を重ねても印象が変わらない・変えることができないといわれています。

例えば「初めて会った時はあまりいいイメージじゃなかったけど、もう一回会ってみたらすごいいい人だった」
「初対面の時はジェントルマンでいい印象だったけど、3回目に会ったときは自分の話ばっかりしてたな」なんて経験はないでしょうか。

なので仮に第一印象で良いイメージを持ってもらえなくても、2回目に印象を変えることができれば挽回できるかもしれないということです。ただし、第一印象が悪いと2回目のデートに繋がらない場合が多いので、第一印象をよくすることは基本です。スリーセット理論の「人の印象が決まるまで」の流れを見ていきましょう。

1回目のデートは外見で決まる

マッチングアプリや婚活パーティー、友達の紹介や合コンなど恋愛をする場面での第一印象は一番重要と言っていいでしょう。趣味の話や年収といった話す内容に関しては実はほとんど印象に残りません。
話すときの表情や服装、髪形など見た目に関する情報が印象に残ります。
これは「メラビアンの法則」という心理学に基づいた話で、話し手が聞き手に与える影響を3つの要素「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」を数値化しそれによって評価しているという考えです。

  • 視覚情報とは見た目や仕草、表情や視線
  • 聴覚情報とは声のトーン、声の高さ、話すスピード
  • 言語情報とは話の内容

メラビアンの法則によれば視覚から受ける印象は55%、聴覚から受ける印象は38%、言語から受ける印象は7%となっています。
このように視覚でとらえられる情報が半分以上を占めており、耳から入ってくる情報はトーンや話し方がほとんどで内容はあまり印象にありません。

ということは第一印象を良くしたいというのであれば、見た目と話し方が大事ということになります。

視覚情報の印象をよくするには

着ていく服や髪型、メイクは清潔感があるかが大事です。見落としがちな爪の長さは視覚に入りやすいので、キレイに整えておきましょう。
また視覚に入る情報として笑顔で話すことも重要なポイントです。緊張して表情が硬いままになってしまうかもしれませんが、なるべく笑顔でお話しして「あなたと話していると楽しい」と相手に印象付けることができます。特に第一印象がいい女性の特徴は「笑顔」をあげる男性が多いので、笑顔が得意という人は自然体で、笑顔が苦手かもという人は少し意識をしてお話しできるといいですね。

見た目・身だしなみに関する男性の意見

やっぱりパッと見た時の外見から入ってしまいますね。それだけでドキッとして恋愛対象になる時もあります。36歳・営業)
僕の話を聞きながら笑ってくれてその笑顔が素敵だとグッときます。(29歳・技術職)
喋り方がおっとりしていて優しそうな雰囲気の女性に惹かれます。(27歳・営業)
爪が伸びている人は清潔感がないなと思っていしまいます。(33歳・接客)
お洒落な人に惹かれます。顔の作りより雰囲気と服装が合っている人に会うともっと話したいと思います。(26歳・技術職)
身だしなみの一環だと思うのですが、香水が強くて臭いも好みではない人は恋愛対象になりませんでした。(30歳・飲食)
食べ方がきれいな人はそれ以外の生活も丁寧なのかなという印象です。(40歳・会社員)
緊張しているのかそわそわと落ち着きがなく、目線もあまり会わない方は印象に残りますが恋愛にはつながりませんね。(37歳・サービス業)
初めてお会いするときは対面して座る機会が多いので、姿勢が目立ちます。悪い方だと目についてしまって逆ににこちらは姿勢を正してしまいます。(34歳・インストラクター)
最近はマスクをして会話なので、目だけでも表情が伝わると安心します。(27歳・製造)
明るく元気な印象の人が好きです。(24歳・アルバイト)

聴覚情報の印象をよくするには

低い声や高い声ではなく、ちょうどいい高さでゆっくり話しましょう。緊張すると声が小さく低くなってしまったり、早口になってしまう人がいますが、あまり良い印象とはいえません。
深呼吸してゆっくり笑顔で楽しいトーンでお話しできるといいですね。

声や話し方に関する男性の意見

おしゃべりは好きですが、マシンガントークの女性はあまり好きではありません。(24歳・サービス業)
話のテンポが合うと、あっという間に時間がたちます。(31歳・営業)
語尾が伸ばし気味だったり、強い話し方だったり、口調で性格がイメージずいちゃいますね。(30歳・会社員)
地元が同じ女性がいて、イントネーションが懐かしくて盛り上がりました。(26歳・営業)
どちらか一方だけでなく、お互いがバランスよく話せるといいですね(40歳・公務員)
話をしっかり聞いて返してくれるると興味を持ってくれてるんだと嬉しくなります(28歳・サービス業)
受け答えが雑な人がいて、興味ないにしても悲しくなりました(23歳・学生)

言語情報の印象をよくするには

7%の印象しか残らないとはいえ、話す内容も良い印象でいたいですよね。ただし話す内容の細かいところまではあまり覚えてもらえないことが多いです。
それよりも下品な言葉遣いをしないことや悪口を言わないように気をつけましょう。

2回目のデートで内面が評価される

2回目に会うときは第一印象が正しかったどうかが確認され「再評価」します。第一印象で良い好感を持たれていた場合は、趣味が合うか、話が合うか、理想の人かもといった期待をされ、内面のチェックの段階に入ります。
例えば1回目のデートで「優しい人だな。この人といたら楽しいかも」という印象を持ってもらった場合、次のデートでも同じ印象を与えることで、「優しくて楽しい人」という印象を再確認してもらえるでしょう。

良い印象はそのままにして、今度は内面のアピールができるとより次のステップに進みやすくなるでしょう。

3回目のデートはで印象が断定される

3回目で評価した印象が固定されます。
1、2回目で思ったことが3回目も同じことを思った場合、最初に感じた「この人は○○かも」が断定され恋愛対象になるという流れです。
3回目のデートで手を繋いだり、キスをする確率が高いといわれたり、冒頭で上げた「最低でも3回は会ってみる」と言われるのはこのスリーセット理論から来ているのかもしれません。

3回目のデートまで進んだらカップルまでの道は近い?

お互いが好印象で3回目のデートまで進んでいるなら、スリーセット理論によると告白はこの日がチャンスです。3回目のデートで良いイメージが変わらず惹かれるポイントがあり、相手からの好印象も確信しているなら、3回目のデートでアクションを仕掛けてみてもいいかもしれません。
逆に「3回会ったけど特にひかれるポイントがないな」と思ったなら、この先会い続けても印象は変わらないかもしれません。

あなたが相手に告白してほしいなと思ったら「もう3回目だね」「やっぱり○○君といると楽しい」と言ってみてください。
「もう3回も会っている」ということを実感させることで、相手もそろそろ次のステップに進むことを考えることになります。
「やっぱり○○君といると楽しい」と「あなたに好印象をいだいていますよ」という言葉を伝えることで、告白が成功するだろうという確信を与えることができます。

「もう3回目だし、好印象を持ってもらっているし告白するなら今日だな」と思ってもらえれば、告白してもらえる可能性がアップします。

スリーステップ理論まとめ

人は3回目までに印象が決まるというスリーステップ理論について知ってもらえたでしょうか?新型コロナウイルスの影響で学校や仕事がリモートで行われるようになり、ゆっくりその人の事を知る機会が減ってしまいましたよね。
外出制限もあり街中での出会いも減り、婚活パーティーや合コンもしづらいという世の中なので、マッチングアプリや友達からの紹介などで出会いを求めている人が増えているようです。

そうなるとやはり第一印象が決め手ですし、少ないデート回数でアリかナシか決めるという場合が多いのではないでしょうか。
今日お伝えしたスリーステップ理論は全ての人の恋愛に当てはまるという訳では決してありませんが、参考として恋人づくりや婚活に役立てていただけると幸いです。

Written by :
2021.06.12

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