女子に嬉しい効果あり!?チョコレートが持つパワー

板チョコと麦チョコ

世界中どの年代からも愛され続けているチョコレート。お菓子だし罪悪感がありつつ食べているという女性の方も多いのではないでしょうか?
実はチョコレートは栄養価がとても高く、身体にいい食品として話題になっていることはご存知でしょうか?
チョコレートがどんな効能を持っているのか、適切な摂取量などを見ていきましょう。

誤解だらけのチョコレート

チョコレートは太ったり虫歯やニキビができる原因と思っている方は少なくありません。実はカカオに含まれるカカオバターの脂肪分は吸収率が低く、体脂肪になりにくいと言われています。あとに説明しますが整腸効果もあるため便秘にも効果があります。
またカカオ成分には虫歯の原因となるソブリナス菌を抑える働きがあることもわかっていて、むしろ虫歯予防になる効果もあったんです。

チョコレートに含まれる栄養成分

カカオポリフェノール

チョコレートやココアに含まれるかカカオ豆にはカカオポリフェノールが含まれています。色々な病気の原因になる活性酸素を抑える高い抗酸化作用を持っています。チョコレートの苦みや渋みはカカオポリフェノールによるもので、明治の「チョコレート効果」CACAO72%やCACAO86%などのハイカカオチョコレートは苦いぶんカカオポリフェノールが多く含まれています。

食物繊維

カカオには食物繊維の一種であるリグニンも豊富に含まれているようです。リグニンには腸の運動を活性化する働きがあるので、腸内環境や便通にお悩みの方には嬉しい栄養素です。

テオブロミン

血管を拡張させて血が流れる量をあげ、体温を上昇させる働きをもつ成分です。また、脳内物質のセロトニンに働きかけるリラックス効果や食欲を抑えることができます。
自然界ではこの成分はほぼカカオのみにしか含まれていないそうです。

チョコレートを食べることで期待できる効果

スキンケアする女性

活性酸素を抑える力

カカオポリフェノールには活性酸素を抑える抗酸化作用があるとお伝えしましたが、それによってどんな効果があるのでしょうか?

動脈硬化の予防

LDLコレステロールが活性酸素によって悪玉化して動脈硬化を引き起こすのを防いでくれます。また高血圧や冷え性、血栓の予防になります。

美肌になる

紫外線を浴びると体内でたくさんの活性酸素が発生してしまいます。その他にも喫煙やストレス、大気汚染物質などの酸化ストレスによっても発生します。活性酸素がお肌の細胞を攻撃するとコラーゲンなどの生成に影響を与えます。また表皮のメラノサイトも攻撃するので、シミの原因にもなってしまいます。
また年齢を重ねるごとに活性酸素を除去する能力が低くなっていくので、活性酸素からの攻撃から守ることができづらくなります。カカオポリフェノールには活性酸素を抑える効果があるため、美肌に近づく力になってくれるでしょう。
また血流が良くなることで抜け毛の防止にもなると言われています。

腸内環境をよくする

便秘はポッコリお腹や肌荒れと女性の天敵ですが、大腸がんや肥満の原因にもなります。
カカオプロテインという成分の一部が消化されにくい性質を持っていて大腸まで届くため、便の素となり便のかさを増すこと、また、腸内細菌のエサとなり整腸作用をもたらしてくれることも期待されています。
一日のエネルギー摂取量を抑える傾向にある若年の女性は、食べる量が少ないことによって便が少なくなり便秘の原因になっていると言われています。カカオプロテインを摂取することで便通が改善されるかもしれません。

また先述したリグニンという食物繊維がたくさん含まれていますし、カカオの抗菌作用ははピロリ菌や大腸菌の抑制効果もあると言われています。

脳を動かす作用

神経細胞が集まる脳は、その活動のエネルギーとなるタンパク質が血液によって脳へ運ばれる事によって働きを活性化させることができると言われています。このタンパク質は歳を重ねるごとに減少していくことがわかっているため、認知能力の低下等の原因となっています。ハイカカオのチョコレートを食べることによって、このたんぱく質が増えやすくなるという研究報告があります。これは先述したカカオポリフェノールの抗酸化作用と血流促進作用が一躍かっていると言われています。
また、チョコレートを食べることで集中力や記憶力が高まることも実証されているようです。スイスやアメリカ、ドイツ、スウェーデン、ノルウェー、イタリアなどノーベル賞受賞者が多い国はチョコレートの一人当たりの摂取量がトップクラスだという調査結果も発表され、チョコレートを食べることで頭が良くなる効果も期待できるかもしれませんね。

ストレスを軽減する

チョコレートに含まれているマグネシウム、テオブロミン、GABAはストレス軽減に効果があると言われています。マグネシウムは幸福感を高める働きである「セロトニン」の合成を促進し、ストレスに対抗する働きをしてくれます。テオブロミンはセロトニンの働きを助ける作用があります。GABAには癒しやリラックス効果があります。不安や興奮を和らげる作用の他に、交感神経の活動を高めるノルアドレナリンの放出を抑えてくれる作用もあると言われています。

アレルギーを防ぐことができる

カカオポリフェノールは活性酸素を抑えることができるとのことでしたが、活性酸素にも大事な役割があります。それは活性酸素が免疫システムが病原体を攻撃するときの武器の一つであるということです。第一の防衛線で微生物を殺菌したり、第二の棒沿線でリンパ球の働きを助けたりしてくれるのです。
但しこの免疫システムも過剰に働いてしまうことがあり、ハウスダストや花粉など本来は身体に害がないものにも反応してしまいアレルギー症状が出てしまいます。

カカオポリフェノールを摂取することで、アレルゲンの抗体がつくられることを防いだり、アレルギー症状を起こすヒスタミンが発生されるのを防いだりするなどの効果があることがわかっています。

どんなチョコを選ぶべき?

水の入ったコップと女性

この記事で説明したさまざまな効果を実感したいなら、カカオの成分が多く含まれているハイカカオチョコレートを食べるのがおすすめです。
60%~75%のカカオを含むチョコレートがハイカカオチョコレートとして人気ですが、85%、90%99%といったハイカカオチョコレートも増えてきました。カカオ成分が多いことによって苦みが増すので、甘いチョコが苦手な方やビターチョコレートが好きな方にはおすすめです。苦いのが苦手という方は初めは食べにくいかもしれませんね。

チョコレート専門店は食べ比べができるお店もあるので、自分好みのチョコレートを見つけることができるかもしれません。産地や栽培方法で香りや甘み、酸味、苦みに違いがあります。

添加物に注意!

保存性を高めたり口当たりをよくするために使用される植物性油脂や乳化剤が入っている場合があります。添加物が気になる方は原材料を確認しましょう。添加物不使用のハイカカオチョコレートもありますよ。

食べすぎには注意

健康・美容にメリットの多いハイカカオチョコレートですが、脂質は普通のチョコレートより多いんだそうです。30gで約180キロカロリーあるそうなので食べすぎは注意が必要ですね。またカフェインも多く含むのでm妊娠中や授乳中の女性は気をつけましょう。妊娠中のカフェイン摂取量の上限は200mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)でハイカカオチョコレートのカフェイン含有量は100gあたり約70~120mgほどです。チョコレート以外にもお茶やコーヒーで摂取する可能性もあるので、食べる量を調整してください。

チョコレートと相性のいい食材

チョコレートにはミルクやコーヒーといった飲み物が合いますが、健康・美容の事を考えるならおすすめの食材があります。

豆乳

豆乳はチョコレートととってもあいますね。加えて豆乳の原料である大豆にはビタミンEが含まれており、血行を良くする働きがあります。豆乳と一緒に摂取することで冷え性の改善や新陳代謝を高める効果が望めます。

マシュマロ

マシュマロの材料はゼラチンや卵白なのでアミノ酸が豊富です。お肌に潤いを与える保湿成分やコラーゲン、髪の毛の主成分であるケラチンを構成しているので、チョコレートと一緒に摂取することで美容効果も期待できます。

ナッツ類

アーモンドやクルミといったナッツは食物繊維やビタミンを豊富に取ることができます。間食として一緒に摂取しても合うのでおすすめです。

チョコレートの嬉しい効果まとめ

チョコレートの原料であるカカオにたくさんの嬉しい効果があるなんて知りませんでした。脳の活性化やカフェインも含まれているということで、仕事中の間食にぴったりですね。特にコロナウイルスの影響で増え自自宅でのテレワークがなんとなく集中できないという方も多いのではないでしょうか。
食べる量には気をつけつつ、チョコレートを楽しんでくださいね。

Written by :
2021.06.09

関連記事

BACK