結婚前に二人で話しておいたほうがいい6つのこと

話し合うカップル

前回「結婚前に話しておきたいお金のこと」という記事を書きましたが、お金以外にも結婚に話しておいたほうがいいことがあります。もちろん気になる事を話しておいたからと言って、結婚生活が順風満帆に必ず行くというわけではありませんし、事前に話しておかなくてもその時々に二人で解決できる夫婦もいることでしょう。

これから変わる可能性もある価値観を一緒に尊重しあって乗り越えていけるか、そう思えることが大切だと思うので、この記事のポイントを参考程度にコミュニケーションの一環として気軽に話し合ってみてください。

子どもについて

夫婦にはいろいろなカタチがあり、子どもがいるという事は必須ではありませんが結婚したら子供が欲しいと考えている方は多いです。そのため結婚したら子どもを作るのはあたりまえだろうと思っていたら、夫はすぐには子供を望んでいなかった、そもそも子どもはいらないという考えだった、妊活に協力的じゃなかったといったトラブルの原因になってしまうかも。
話しておきたい子どもについての項目を見ていきましょう。

子どもが欲しいかどうか

そもそも子どもが欲しいかどうか確認が必要です。DINKsといって「Double Income(共働き)No Kids(子どもを持たない))」の略で「子どもを産まずに二人の生活を続けよう」と決めた夫婦もいるように、子どもを持つことを考えていない人もいます。

子どもを望んでいるならいつ頃欲しいか

将来設計にかかわるので、もし子供を望んでいるならいつ頃、何人欲しいか確認しておきましょう。女性は今している仕事や産後の仕事、心身の健康状態などもふまえて妊娠出産を考えないといけないのですぐに準備が整うわけではありません。

妊活について

子どもを望んでいでもかならずしも妊娠するわけではありません。自然妊娠にとどめておくか、不妊治療を受けるかもお互い確認しておくべきです。
治療をする場合はどの段階まで進むかも不妊治療を始める際には話し合いが必要かもしれません。不妊治療は原因に応じて、「タイミング法」「人工授精」「体外受精」「顕微授精」というように負担の少ない方法から不妊治療を開始します。治療法は体や不妊の原因だけでなく心や経済的など様々な観点から選択していきます。また不妊の原因は女性だけでなく男性にある場合も大いにあるので、どちらか一方だけでなく、二人一緒に取り組むことが大事です。

子どもを授からなかったらどうするか

自然妊娠を何年であきらめるか、不妊治療を何年でやめるか、養子縁組を考えるか、DINKsでいくかなど授からない場合もいくつかの選択肢があります。子どもを持たない選択をした際は、二人の将来設計を改めて考え直す事もできます。新しい目標や老後のことなど話し合っておきましょう。

子育てについて

育児に関してはすれ違うことは避けては通れない道だと思いますが、事前に話し合える部分は話しておきましょう。共働きの場合、保育園を見つける作業や準備・お迎えなどお互い協力しあう必要があります。また子育ては24時間常にフル稼働。育児にどれだけ関われるか、実家など助けを得られる場所はあるかなど話しておくと安心です。

教育方針について

習い事をさせるか、私立の学校に通わせたいかなどお金も絡むため、将来の収入のことも考えながら話しておきましょう。

家族について

結婚すると相手の家族も他人ではありません。とはいえ適度な距離感は大事です。つい自分の身内だからと考えが甘くなりがちですが、夫(妻)の立場に立って、プライベートに踏み込みすぎていないか、無理をさせていないか考えましょう。

帰省の頻度

夏のお盆や年末年始が一般的な帰省の時期ですが、毎回顔を出す必要があるのか確認しておきましょう。お互いの両親の実家に帰省するとなると結構な負担です。子ども連れとなると荷物も増えますし、せっかくの休みが苦行に。ワンシーズンにどちらかの実家だけ帰ることにしている夫婦や、行事ごとに厳しくないのでお互いの親元に自分だけ帰っているという夫婦もいます。

家族行事の頻度

お盆や年末年始以外にも、両親の誕生日などのイベントごとや年1回家族旅行で集まるという家庭もある事でしょう。夫婦のトラブルの原因として、夫(妻)の家族が仲が良すぎるという問題が少なくないようです。仲が良いのはいいことですが、夫(妻)にもイベント参加を強要したり、実家を優先することが続くと不満が募ります。新しい家庭を持ったという認識を持ち、ある程度の線引きができるか話しておきましょう。

お金の問題

両親の借金や仕送りなども話しておく必要があります。そのほか親の病気や介護、家の老朽化でまとまったお金が必要になるなど、自分たちの世代では予想しにくいこともおこる可能性があるので、年上の先輩方に話を聞いたり、セミナーなどに参加してみるのもいいかもしれません。

住居について

住む場所については二人のライフスタイルや将来に大きく影響してきます。住まいに関してはとても大事なので、早めに話しておいたほうがいいでしょう。

どこに住む?

どちらかのひとり暮らしをしていた部屋に移り住むのか、お互いの職場からちょうどいい場所に住むのか、地元に帰るのか(その際はついていく側の仕事はどうするのか)といった、夫婦それぞれの問題について話し合う必要があります。どちらかの地元に移り住んだ場合、片方には地元の友達がたくさんいるけど、ついていったほうは仕事もやめて友達もおらずさみしい思いをするはずです。

転勤があった場合はどうする?

転勤があった場合ついていくのか、ついていく場合は仕事を辞めるのか、自分も移動希望を出せるか、単身赴任にするかなど選択肢はいろいろあります。実際その時にならないとわからないことだと思うので、なんとなく「こうなった場合はこうかな」など可能性を話しておくといいかもしれません。

両親と同居の可能性

義実家との同居に関してはトラブルがつきものです。同居するつもりはないと夫に伝えていたけど、いざ同居の必要が出てきたときに押し切られてしまったという話もききます。

家事について

家事は今まで別々で暮らしていた二人が最初に直面するトラブルの原因といっても過言ではありません。そもそも相手が家事に協力的では無かったり、自分の基準に満たないレベルの家事だったり、逆にこだわりが強い部分に理解ができなかったりと様々です。そのため下記の項目を話してお互いの家事に対する価値観を知りましょう。

お互いの得意・不得意を話そう

苦手な家事をして、注意されたり時間がかかったりするよりは得意な家事を担当するほうがお互いストレスなく生活することができます。こだわりが強いなと思うところは相手にそのレベルを求めるのではなく、自分が担当したほうがストレスがありません。

散らかりぐらいの許容範囲は?

汚れていると感じるレベルに差があると、気になった片方だけが片付けや掃除をすることになってしまいます。許容範囲を決めるか、気になるほうが担当してほかの分野を相手には担当してもらうなどするといいかもしれません。あまりにも差がありすぎると、そもそも結婚を考え直したほうがいい場合も…。

どう分担する?

終業時間が早いほうが買い出しと料理を担当し、お風呂洗いと食器洗いはもう片方がするというように生活リズムに合わせて家事を分担したり、やることリストのボードを作って、できていないものから消化していったりと工夫している夫婦がいます。

最新家電や家事代行サービスについて

食洗機やロボット型掃除機、自動調理器、ご飯の作り置きや掃除を代行している家事代行など、お金で解決できることはお金で解決してトラブルを避けることもできます。ただし、そういうラクをすることにいい顔をしないパートナーかもしれないので事前に話しておくといいでしょう。

ライフプランについて

子どものことのほかにも、マイホームやマイカーについて、仕事は今の仕事を続けるのか、やってみたいことがあるのか、老後はどんなことをしたいかなど事前に話し合っておけば、目標に向けての貯金の計画が立てやすくなります。

仕事について

今の仕事の将来性や転勤の有無、転職を考えていたりほかにやりたいことがあるか、子どもができた場合に福利厚生や働き方は変わるか、専業主婦(夫)の選択肢などは話しておく必要があります。
子どもを望んでいるけど、産休・育休を取りにくい環境なら転職や退職を視野に入れる必要がありますし、夫側が転職を考えているときに子どもができるとタイミングをずらす必要もあります。
最近では在宅ワークを取り入れている会社も増え、今後のために在宅でできる仕事を始めたいと思っている女性もいることでしょう。スキルを身につけるために学校に通ったり、未経験で入社し経験を積みたいという考えの場合、数年は仕事に集中することになります。出産や相手の転勤・転職などお互いすり合わせてなるべくすれ違いのないようにしたいですね。

宗教について

宗教はあとあとトラブルになる事が多いので、話しづらいですが避けるのはNG。
実家や本人に信じている宗教があった場合、お互いに強要しないこと、子どもにも自分で選ばせて強要や制限をしないことなどあらかじめ話しておくべきです。本人はそうでなくても親が熱心な信者だった場合、勧誘されたり集まりに誘われることもあります。結婚前は入信しなくてもいいといっていたのに、いざ結婚後は頻繁に勧誘されるといったトラブルも。抵抗がある場合や自分の信じている宗教がある場合は、結婚前に相手の親に「違う宗派なこと」「入信するつもりはない」「勧誘は誘いはしないでほしい」と伝えておくほうがいいでしょう。
また日本では宗派にとらわれず自由な形式で式を挙げることができ、キリスト教でなくても教会やチャペルでの式が可能です。理想の結婚式がある女性が多いと思いますが、相手の宗教によって結婚式に影響があるか聞いておいたほうがいいでしょう。

まとめ

結婚は今まで違った環境にいた二人が一緒に暮らし支えあいながら暮らしていくことです。価値観が似ていたり一緒にずっといたいと思って結婚を決めた二人でも、やっぱり考えていることはそれぞれあるもの。同じだろうなと思っていた価値観が、いざ一緒に暮らしてみると違ったなんてことがたくさん出てくる事でしょう。

結婚前に話し合っておけばよかったと思っている既婚者の方は多く、大きな変化を前に不安なことや気になる事はお互い確認しておいたほうがいいのは確かです。
初めから完璧にできるとは限らないので、お互い話し合いやすい環境を作ることが大事です。
結婚が決まりバタバタと忙しい日々かもしれませんが、一息ついてお互いの考えや価値観を確認してみてはいかがでしょうか。

Written by :
2021.05.22

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