公共料金や市役所の手続きは?引っ越しの時にやることリスト

実家暮らしの理由

通勤に便利な場所に引っ越したい、家のランクをもっとよくしたい、今の家に飽きた、隣人がうるさい、家賃がもっと安いところに引っ越したい、実家を出たいなどなど、引っ越したい理由っていろいろありますよね。

ただ、引っ越しの手続きってめんどくさそう…何からすればいいかわからないから結局踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。かくいう筆者も、切羽詰まった状況にならないと行動に移さないタイプ。そんな人のために、引っ越しをするときにやらないといけない事をまとめてみました。なお、こちらの記事はひとり暮らしの方を想定しています。

いくらまで出せる?引っ越しの予算を決めよう

次の家の家賃の上限や物件契約時の初期費用、引っ越し業者の費用、新しく新調したいものなどをリストに上げ、ある程度の予算を決めておきましょう。引っ越し費用は業者によってピンキリですし、引っ越し先の距離によっても変わってきますが、単身の引っ越しで大阪府内の引っ越しだと2万5千円~5万円程度ぐらい考えておいていいと思います。
ひとり暮らしが初めてという方は、物件の契約のほかに家具家電などの購入も必要なので、その予算も決めておきましょう。初期費用について詳しくはこちらの記事に書いてありますので、よければチェックしてみてください。

退去手続きの期限をチェックする

すでにひとり暮らしをされていて今の物件からの引っ越しを考えている方は、大家さんに退去の予告をいつまでにしておかないといけないかチェックしておきましょう。引っ越しの直前に大家さんに伝えるのはもちろんNG。いつまでに伝えないといけないかは「賃貸契約書」や不動産会社のホームページに書かれていると思うので、退去の何日前までに伝えるべきなのか確認してください。
入居したい物件が決まったら退去予定日を決め大家さんに伝えましょう。その際、退去時の手順や立会日も決めると思うので、スケジュールを調整できるようにしておきましょう。

退去日(立ち合い)と入居日について

引っ越しは退去日(立ち合いの日)より前に行わないといけません。なぜなら部屋を何もない状態で大家さんと部屋の立ち合いを行い、修繕が必要な箇所のチェックなどを行わないといけないからです。

なので、前の家の契約と新居の契約が少し被るという事も想定しておきましょう。大家さんによっては入居日前の引っ越し準備期間は家賃を払わないでいいと言ってくれる場合もありますが、大体家賃は日割りで請求されるます。4月25日が退去日の場合、入居日と引っ越しする日は4月25日より前に予定しておく必要があります。例えば4月23日入居&引っ越し→4月24日掃除→4月25日退去(立ち合い)という流れです。そのため、新居の家賃は4月23日~4月30日までの日割り分の家賃と旧居の4月分の家賃、または日割り対応をしている物件なら4月1日~4月25日までの家賃を払う必要があります。

引っ越し業者の予約をとる

退去日と入居日が決まったら、引っ越し業者に予約しましょう。
春先などの繁忙期だと引っ越し業者の予約が埋まっていたり割高な土日祝しか空いていないという事もあります。引っ越し業者への予約は早いに越したほうがないので、ギリギリにならないようにしましょう。
または、ひとり暮らしの荷物の量なら自力だったり友達の手を借りて済ませることもできるかもしれないですね。梱包などは自分でして、運搬だけしてくれるという業者もあります。家具家電などの大型のものだけ業者に頼み、段ボールは個人でなどなどいろいろな方法があるので、荷物の量や予算に合った方法を選びましょう。

郵便物が前の家に届かないようにする

手紙やはがき、ゆうパックなど郵便局のサービスのものは「退去届」を出せば、旧居に届いた郵便物を新居に転送してくれます。退去日が決まったら郵便物が転送されるように郵便局に転居届を提出しましょう。郵便局に置いてあるはがきか、インターネットで簡単に申し込むことができます。

転居届を出してから、実際に郵便物が新居に届くまで3~7営業日かかるので、転送を開始したい日から10日間ほど前に提出しておくといいでしょう。ただし、「転送不可」の郵便物は新居に転送されず、送り主に返されてしまうので、注意してください。この転送サービスは期限が1年間なので、それまでに住所の変更をしていくようにしましょう。

住んでいる市で「転出届」を出す

引っ越しをする際は市役所で転出届が必要です。ただし、同じ市内での引っ越しの際は転出届が不要の場合もあるので、市のホームページで確認しましょう。また2021年4月現在は、新型コロナウイルスの影響で郵送での届け出に対応しているようです。マイナンバーカード、健康保険証の住所変更も同時に行ってくれると思うので忘れずに持っていきましょう。

引っ越しの荷造りをする

ひとり暮らしなのでそこまで荷物は多くないと思いますが、シーズンではない服や頻繁に使わないものは早めに梱包しておいてもいいかもしれません。ただし荷造りを早く始めすぎると、意外とまだ使うものがあって何回も段ボールを開け閉めするはめに…。筆者はこのタイプで、早めに準備するものの何度もあけました(笑)

個人の車などで引っ越しをする人や、梱包は各自で行って運搬のみを業者に頼むという方は、自分でダンボールを用意する必要があります。通販で買うこともできますが、スーパーなどで不要の段ボールを提供してくれているところもあります。「ご自由にお取りください」とあらかじめ用意してくれているお店もありますが、ない所もお願いすれば大体くれます。お願いするときは忙しい時間帯を避けてくださいね。
野菜の段ボールは濡れていたりと汚れや強度が不安なので、お菓子やトイレットペーパーが入っていた段ボールなどがおすすめです。

公共料金の手続きをする

契約しているガス・水道・電気の引っ越しの手続きをしましょう。インターネットで簡単に手続きができるので、難しいことは何もありません。使用番号が必要な場合もあるので、毎月ポストに入っている使用料の明細書が手元にあるとスムーズです。今と同じ会社をそのまま継続して契約する場合は「利用停止」と「利用開始」の手続きを一緒に行います。今は電気料金とインターネット料金を組み合わせて割引が合ったりと選べる選択肢が増えているので、公共料金を見直したい、もっとお得なプランで契約したい、入居先で指定の会社があるという方は「利用停止」の手続きだけです。

電気と水道は特に必要ありませんが、ガスの利用停止は立ち合いが必要になる場合があります。家の中に給湯器がある場合や家の外に給湯器があってもオートロックの場合、家にいて立ち会ったり鍵を開ける必要があります

大型・粗大ごみの手続きをする

テーブル、掃除機、ソファーやカーペットなど、普通ごみで捨てられないものは手続きとお金がかかります。市のホームページで、対象の粗大ごみと処理手数料金が細かく一覧になっているので、捨てる前に必ず確認するようにしてください。
粗大ごみは毎週のごみ収集のように勝手に来てくれるわけではなく、自分で収集の申込手続きをする必要があります。さきほどの市のホームページか電話またはFAXで申し込むことができます。収集日は自分で決めることができるので、引っ越しに合わせて予約しましょう。
申込が終わったら各ゴミの料金分の粗大ごみのシールを買いに行きます。「粗大ごみ処理手数料券取扱店」の表示があるコンビニやスーパー、郵便局などで買うことができます。

粗大ごみのシールは各ゴミごとに1枚ずつ買います。
例えば掃除機(処理手数料200円)と扇風機(処理手数料200円)を捨てる場合、400円のシールではなく200円のシールを2枚買いましょう。予約番号と収集日を記入しゴミに貼ります。

家電リサイクル法対象品は捨てることができません

エアコン、テレビ、冷蔵庫及び冷凍庫、洗濯機及び衣類乾燥機は法律によりリサイクルしなくてはいけません。
リサイクル法対象品は販売店等に引取り義務がありますので、購入したお店を覚えているなら引き取りを依頼しましょう。わからない方は市か許可業者に依頼する方法がホームページに記載されています。
また、引っ越し業者が不用品回収を行ってくれる場合もありますし、状態がきれいで人気のメーカーだった場合は買取センターが買い取ってくれる場合もあります。

立ち合い前に簡単に掃除をする

引っ越しも無事終わり、部屋が空になったら簡単に掃除をしましょう。クリーニングが入るので、そこまで真剣にきれいにする必要はないと思いますが、大家さんの心象をよくするために掃除をするという方がほとんどだと思います。大きな傷があったり修繕費を取られそうだなというところは、自分で修繕したり個別で業者に頼んだほうが、安く済んだり敷金が多く返ってくるという事もあるでしょう。

立会日はどんなことをするの?

立会日は部屋の傷や汚れなどのチェックや備え付けのクーラーやガスコンロ、電気などが正常に動くかどうかなどが確認されます。賃貸の場合、壁や床の傷が退去時にどうなるか気になりますよね。敷金を払っていたら修繕が必要な個所があった場合はその料金が修繕費から引かれ残りは返ってきます。「敷金は返ってこないと思ったほうがいい」なんて話も聞きますが、よっぽどのことがない限りある程度は返って来ると思います。壁紙や床など「経年劣化」というものがあり、住んでいくうちに劣化するものとして修繕費を全額払う必要はありません。

引っ越し先の市役所で転入届を出す

無事引っ越しが終わったら引っ越し先の市役所で転入届を行いましょう。転入届は14日以内に行うようにしましょう。転出届の際にもらった書類と本人確認書類(免許証・パスポート・マイナンバーカードなど)、印鑑、マイナンバーカードなど必要な書類があるので、事前に確認してくださいね。

免許証の住所変更をする

免許証の住所変更は市役所ではできません。各警察署か免許証試験場で行うことができます。

登録している会員情報を変更をする

例えば、通販サイトや銀行、カード会社、メルカリなどのフリマアプリ、保険会社などな住所の登録先はたくさんあります。
また、郵便物は郵便局が転送してくれえるとはいえ、住所を変更した旨を伝えるようにしましょう。百貨店や美容室から送られてくるDMはこの先も必要なら住所変更しましょう。

まとめ

面倒なことが多い引っ越しですが新居に住むのは楽しみですよね。新しい生活が待っている!と重い腰を上げて面倒な引っ越し作業をさっさと終わらせましょう。

Written by :
2021.04.30

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