寝る前にスマホを見ると睡眠の質が落ちる、パソコンを長時間使うと目に悪いといった話は聞きますがそれはブルーライトが影響しています。最近ではブルーライトカットメガネのほかに、ブルーライトからお肌を守ってくれる化粧下地も売られているのを見かけるようになりました。紫外線が日焼けやシミ、たるみなどお肌に悪影響という事はご存じの方が多いと思いますが、最近よく耳にするブルーライトもお肌に悪いのでしょうか。
朝の通勤時、職場でのパソコン操作、休憩時や帰宅中、お風呂に入りながら、ご飯を食べながら、ゆっくり時間や寝る直前までスマホやテレビなど液晶画面をみていますよね。あらためて一日を振り返ると一日中ブルーライトを浴びているという人は少なくないと思います。筆者も朝はSNSチェック、日中はパソコン仕事、夕方はスマホを見ながらご飯づくり、ご飯はユーチューブを見ながら、夜は寝る前にSNSとアプリで漫画と一日中何かしらの液晶画面を見ています。実はお肌にダメージを与えているのかも・・・と怖くなったので詳しく調べてみました。
ブルーライトは太陽光の一部
ブルーライトはスマホやパソコンから発生するというイメージがあるため、現代人が最近浴びるようになった光かと思っていましたが、実はブルーライトは太陽光に含まれる光の一部なんです。人の目で見ることのできる可視光線の一種で可視光線の中でも一番エネルギーが強く、紫外線の次に刺激がある光のようです。紫外線の次に強い光という事で、ブルーライトを浴びすぎると「スマホ焼け」といわれる紫外線を浴びたときと同じような影響を肌に与えてしまうようです。そのため、一日中ブルーライトを浴びるような生活をしている方はブルーライトカットなどのケアが必要です。
ただし、ブルーライトは絶対に浴びてはいけない光というわけではなく、集中力を高める効果や身体を目覚めさせ、活動的にしてくれるという良い光でもあります。なので、完全に遮断してしまうのは逆に良くない事なんだそうです。
また、日中に太陽の光を浴びておくと体内時計がリセットされ、質のいい眠りにつくためのホルモンが分泌されるようなので、太陽の光を浴びることはとても大事といわれています。
現代の私たちは、テレビやスマホ、照明器具やパソコンなどブルーライトを至近距離で長時間浴びる機会が増えたので、浴びる時間を減らしたり、できるだけカットできるように対策が必要です。とくに「光老化」したくない女性の皆さんはブルーライトについて詳しく知っておいたほうがいいでしょう。
ブルーライトが私たちに与える影響
紫外線と同じ?お肌に与える影響
紫外線を防ぐことは生活の一部になっているという人は多いと思いますが、紫外線には種類があってそれぞれ違う特徴と影響があるという事はあまり知られていません。紫外線A波は雲や窓ガラス、カーテンも通り越してお肌の細胞を壊し、たるみやしわの原因を作ります。紫外線B波は日焼けの原因でシミやそばかす、浴びすぎると皮膚がんの原因になったりもします。この紫外線の種類については別の記事で詳しく書いているのでチェックしてみてくださいね。
おうち時間でもケアが必要?肌にダメージを与える紫外線について知っておこう
さて、ブルーライトはこのようなお肌への影響はあるのでしょうか。実はブルーライトは紫外線のA波とB波の両方に近い性質を持っています。A波と同じく肌の奥まで到達するので、お肌の弾力を保つ細胞が分解されてしまいしわやたるみの原因になってしまいます。また、B波と同じように表皮にメラニン色素を発生させ色素沈着の原因を引き起こすと言われています。
身体を目覚めさせる効果があるゆえ…ブルーライトが与える身体への影響
先ほども書きましたが、ブルーライトは浴びることによって身体を目覚めさせる効果がありますが、日没後に浴びることによって体内時計がくるってしまう原因になります。
人の身体は網膜に到達する光の量や食事のタイミングなどによって体内時計が調整されています。
正確な体内リズムだと、日の出とともに活動を始め、寝る大体2時間前にメラトニンという眠気を起こしたり体温を下げたりするホルモンの分泌を始めます。ただ、ブルーライトを感知するとこの光を昼と判断し、メラトニンの分泌が抑えられてしまいなかなか寝付けなかったり、深い睡眠をとれなくなってしまうという影響があります。また、寝不足によりお肌のターンオーバーにも影響してきます。
夜はなるべく画面を暗くしたり、暖色系の照明でスマホではなく本を読んだりと、ブルーライトを控える生活がいいでしょう。
目の疲れの原因になるかも
長時間のパソコン仕事などが眼精疲労やドライアイを招きますが、これは姿勢の悪さや瞬きの回数が少なくなって目が乾燥することが原因と言われてきました。加えて最近ではスマホやパソコン、テレビなどのディスプレイから発せられるブルーライトが原因になっているのではないかと言われています。
ブルーライトは波長が短く、光が散乱しやすいのでピントを合わせるのに目がよく働くため目が疲れやすくなるんだそうです。
ブルーライトを防ぐ方法
ブルーライトも紫外線と同じく市販のもので防ぐことができます。おうち時間が増えて紫外線を浴びる機会が減りましたが、ブルーライトを浴びる時間は逆に増えましたよね。今後のお肌や体内時計を正確に保つためにもブルーライト対策をしておきましょう。
ブルーライトカットメガネを使う
仕事で長時間液晶画面を見ないといけないという人は、ブルーライトカットのメガネをつけておくといいでしょう。「カット率」の数値が高いレンズを使うほど、ブルーライトを防ぎやすくなります。
ブルーライトカットのメガネは普通のレンズに比べてレンズが茶色く色づいています。カット率が高くなるにつれその色が濃くなるため、WEBデザインや広告、印刷、イラストレーターなど色をとり使う仕事をしている人、通販サイトで商品の写真の色味を調整しているという人は注意が必要です。ブルーライトカットメガネをかけることで、色味が実際と異なって見えてしまうので、事務作業の時だけつけるか最終の色の調整時には裸眼でチェックするなど対策しましょう。
ブルーライトカットフィルターを貼る
メガネをかけるのが面倒という人は、スマホやパソコンの画面にブルーライトカットのシートを貼るといいでしょう。マグネットタイプで着脱が可能なタイプや、色調をなるべく変えずに見ることができるフィルムなどもあるようです。透過率や反射率で画面の反射や見やすさが変わるので用途に合わせて購入してください。
画面の明るさをおさえる
ブルーライト軽減モードや夜になると明るさを自動で調節してくれるナイトモード、スマホの画面を暗いトーンにするダークモードなど、使っている機種によっては明るさや画面の配色を変えることができます。また、ツイッターなど個々のアプリで、背景が白色ではなく黒色に設定できるものもあります。明るすぎる画面はブルーライトによる影響が大きくなってしまうので、寝る前にスマホを見たいというときは画面の明るさを調整したり、アプリをして対策しましょう。
ブルーライトカットの日焼け止め&下地を使う
おうちにいるだけでも紫外線のUVA波とブルーライトはお肌に悪影響。すっぴんのお肌は気持ちがいいで鵜が、実はダメージを受けている状態なので、ブルーライトと紫外線をカットをしてくれるベースメイクや下地、日焼け止めを使いましょう。
ブルーライトカットの日焼け止めの選び方
ブルーライト対策の日焼け止めには「ブルーライトそのものをカットしてくれるもの」と「ブルーライトによる発生する活性酸素の抑制をする」という2種類があるそうです。
ブルーライトをカットしてくれるのは、酸化セリウムや酸化鉄、酸化チタンといった紫外線を反射や散乱させて紫外線を防ぐことができる「紫外線散乱材」という成分。紫外線散乱材はノンケミカルの日焼け止めに使われていて、お肌に優しい日焼け止めです。外出しない日でも日焼け止めは毎日つけたいのでぴったりですね。ただしノンケミカルの日焼け止めは、汗に弱く白浮きしやすい、塗りができるというデメリットもあるため、使用感が気になるという方は「ブルーライトによる発生する活性酸素の抑制をする日焼け止めを選びましょう。
通常の日焼け止めでもブルーライト対策になる?
ブルーライトをカットするという化粧下地を最近よく目にするようになりましたが、普通の日焼け止めではブルーライトをカットできないのでしょうか?調べてみても明確な答えが出てこなかったのですが、太陽光で一番強い紫外線をカットできる商品なら、ブルーライトもカットできるかと思います。
ブルーライトカットもお肌の大敵!しっかり対策しよう
長時間パソコンの前にいることの多い筆者ですが、在宅勤務の時は何も塗らずに過ごしていたのでかなりショックでした。ブルーライトだけでなく、紫外線もカーテンや窓ガラスを通り抜けてくるようなので、おうちにいてもお肌のケアは心掛けたいですね。