ちょっとベランダに出るときや、スーパーに買い出しに行くときなどわざわざ日焼け止めを塗るのが面倒という日もありますよね。ただし、ちょっとの時間だから日焼け止めを塗らなくていいかというのは大間違い。
曇りの日など日差しがなくてもお肌に悪影響を与えるUVAという細胞を傷つける紫外線があり、たるみやしわの原因になってしまいます。じつは家の中にいても窓ガラスやカーテンを通り抜けて紫外線は入ってきているんですよ。紫外線の種類やお肌に与える影響は別の記事で詳しく書いているのでぜひご覧くださいね。
おうち時間でもケアが必要?肌にダメージを与える紫外線について知っておこう
さて、そんなお肌に大敵の紫外線ですが、日焼け止めのほかに日傘や帽子、UVカットができる服やカーテン、窓に貼るフィルムといったグッズで防ぐこともできます。顔は日焼け止めを塗っているけど、ちょっとしたお出かけだけでからだ全体に塗るのは面倒というとき便利ですね。また直射日光を浴びるレジャー時に日焼け止めプラス日傘や服でさらに効果を高めることもできます。
便利なUVカットグッズ商品
UVカットの日傘やUVカットの羽織はメジャーですが、アームカバーやネックカバー、帽子などの小物類も豊富にあります。最近は新型コロナウイルスの影響で、UVカット機能の付いたマスクも人気です。
子どものころは顔までサンバイザーでおおったり、首・腕をしっかりとアームカバーでガードしているおばちゃんを見て、そこまでして焼けたくないのかと不思議でしたが、シミやしわ、たるみの原因になる紫外線はなんとしてでも防ぎたい気持ちが痛いほどわかります。
UVカット機能っていつまで続くの?
ただ、傘や服のUV効果っていつまで続くんだろうと疑問に思ったことはありませんか?
特に傘はよほどなことがない限り壊れたり破れたりしませんし、10年以上使っているなんてこともありえます。
実はUVカット機能には「UVカット加工製品」と「UVカット素材製品」という2つの種類があり、寿命があるものがあるんです。日焼け対策をしていると思っていたのに、実はUVカット機能が切れていたなんてことがないように違いを知っておきましょう。
寿命が短い「UVカット加工製品」
UVカット加工製品は傘や服などの表面にUVカット成分(紫外線吸収剤や紫外線錯乱剤)を吹き付けているものです。UVカットコーティングにはいくつかの種類がありますが、ポリウレタンコーティングというのがメジャーです。このコーティングをすることによってUVカット率が90%以上になります。
物自体にはUVカット効果はないため、その薬剤が洗濯や雨、使用頻度により加工成分が剥がれ落ちると効果が薄れてきてしまいます。
服は洗濯する頻度も多いので効果はワンシーズンほど、傘は2~3年が寿命といわれています。
よく売られているUVカット製品のほとんどはこの加工製品で、安価で買えるものが多いですが寿命も短くなっています。
寿命は半永久的!「UVカット素材製品」
UVカット素材製品は繊維自体にUVカット効果のある物質を練りこんでいて、生地そのものが紫外線を通さない遮光生地を使用しているものです。
洗濯を繰り返したり摩擦などでもUVカット機能が落ちることはないので、破れたり傘の骨が折れたりしない限り紫外線を防ぐことができます。
お値段はUV加工製品に比べると高価ですが、長く使えることを考えるとコストパフォーマンスがいいかもしれませんね。
UVカット素材日傘のお手入れ方法
UV加工のように紫外線カットの効果が剥がれたり落ちたりすることがないので、傘そのものが壊れたりしない限り使い続けることができます。製品そのものを長く使うために正しいお手入れ方法を見ていきましょう。
雨に濡れた場合
閉じたまま放置せずに使った後は軽くタオルでふき取り、開いて日陰で乾かしましょう。
生乾きのにおいが付いたり、シミになったりしてはせっかく高価な傘がもったいないですよね。また、水滴がついた傘をバサバサと降って飛ばすと傘の骨が傷んでしまいます。
直射日光に当てない
直射日光に長期間当ててしまうと、たたまれた状態で日焼けしてしまいせっかくの日傘がみっともない姿になってしまします。大事な傘はしっかりと汚れなどを落とし、部屋の中で保管しましょう。
「UVカット加工製品」の日傘をできるだけ長く使いたい
2~3年はもつといわれているUVカット加工の日傘ですが、取り扱い方によっては寿命を縮めてしまうこともあります。取り扱いが悪く、UVカット加工がない状態で炎天下を歩いていた…なんてことがないように以下の点に気を付けておきましょう。
傘の表面を擦らない
傘をたたむときなど、強くつかんで擦らないようにしましょう。摩擦で生地が傷んでしまう原因にもなるので擦らずに優しくたたんでください。
水に濡らさない
UVカット加工は水にぬれると剥げてしまうので、晴雨兼用の傘でもなるべく濡らさないようにしましょう。やむをえず雨に打たれた時は、擦らず優しくふいて日陰でしっかりと乾かしてください。
UVカットスプレーを使う
UVカット効果のあるスプレーを定期的に上塗りすることで日傘の寿命をある程度延ばすことができます。まず新しい状態でまんべんなく吹きかけ、それ以降は汚れを擦らず優しく洗い水分を取ってから定期的にUVカットスプレーを吹きかけます。
将来の自分のためにUVカット効果の確認を
あなたがお持ちのUVカット機能の効果は続いていそうですか?もし丁寧に扱っていなかった、いつ買ったかわからないという場合、もしかしたらUVカットの効果がもうないかもしれません。
自粛生活が長引いていて外に出る機会があまりありませんが、将来の自分に自信が持てるよう紫外線対策は万全に行っておきましょう。