梅雨の洗濯物対策!早く乾く部屋干し方法やニオイ対策
例年より早く梅雨入りした2021年。ジメジメしたこの時期、洗濯物のことを考えると憂鬱な気分になりますよね。
「部屋干しは乾きにくいし、ニオイも気になる」「カビが生えたらどうしよう」「でも洗濯乾燥機は電気代が気になる・・・・・・」そんな悩みは尽きませんが、ちょっとしたテクニックで日々の洗濯が少し快適になるかもしれません。
この記事では、早く乾く部屋干し方法やニオイ対策など、梅雨の洗濯物対策について詳しくご紹介いたします。
2021年の梅雨は?
「梅雨」とは春から夏に移り変わる際に雨や曇りの日が多くなる「雨季」の一種です。(お天気.com)
気象庁は、沖縄や奄美は5月5日ごろ、九州南部は11日ごろ、九州北部、四国、中国は15日ごろ、近畿、東海は16日ごろ、梅雨入りしたとみられると発表しました。九州から東海では、平年より3週間程度早く、四国と近畿は、統計がある1951年以降、最も早い梅雨入りになりました。(tenki.jp)
今年は全国的に、梅雨入り・梅雨明けの時期がともに「平年より早い」予想です。梅雨期間の雨量は、関東では「平年並み」、東海以西では「平年並みか多い」傾向になる可能性があります。(ウェザーニュース)
部屋干しの不快なニオイの原因
部屋干しのニオイにまつわる口コミ
・部屋干しするとぞうきんの臭いがする(21歳/女性/学生)
・一度臭くなった洗濯物は洗い直しても臭い(25歳/女性/スポーツインストラクター)
・洗濯物が臭いと思ったらカビが生えていた(28歳/女性/会社員)
・一日たっても洗濯物が乾かない。生乾きのシャツを着て職場へ行ったら、自分から変なにおいがした。(25歳/女性/保育士)
・梅雨の季節は部屋干し用洗剤を使っています(26歳/女性/ネイリスト)
洗濯物に雑菌が繁殖する
部屋干しした後の生乾きの不快なニオイ、通称「部屋干し臭」。これは、洗濯で落としきれなかったたんぱく質や皮脂などの汚れが酸化したり、雑菌(モラクセラ菌)が繁殖することが原因です。洗濯物は屋外で干すと風や太陽光で早く乾きますが、梅雨時や室内のようにジメジメした場所ではなかなか乾きません。したがって、雑菌が酸化や増殖してしまいやすいのです。
雑菌やカビは肌荒れを引き起こしたり、部屋を汚染して健康被害につながる恐れもあるので注意しましょう。
洗濯物だけが原因じゃない!?
部屋干し臭の原因は洗濯物ではなく、洗濯機かもしれません。洗濯槽汚れが洗濯物にニオイを付着させる原因にもなるのです。
湿度が高く密閉されており、ホコリや洗剤のとけ残りも蓄積される洗濯槽はカビが生えやすく、雑菌が繁殖するには絶好の場所。洗濯槽の汚れが、洗濯物にニオイを付着させる原因にもなるのです。
梅雨シーズンの洗濯のコツ
ジメジメした日が続く梅雨シーズン、洗濯を少しでも快適にするコツをご紹介いたします。
洗濯はため込まずすぐに洗う
雨や汗で濡れたままの服を脱いでそのまま洗濯カゴや洗濯機に入れたまま放置していませんか?
洗濯物に付着した雑菌は、洗濯後から徐々に増えていき、悪臭の原因にもなります。また、汚れは時間を置くほど落ちにくくなり、洗濯物の量が増えれば労力も増えるため、1回あたりの洗濯量を減らすこともポイント。なるべく洗濯物は溜めず、こまめな洗濯を心がけましょう。
毎日洗濯する時間がないという方は、汚れた部分だけでも先に洗っておくのがよいでしょう。
抗菌・抗カビ・防臭タイプの洗剤・柔軟剤を使う
天日干しによるによる殺菌ができない梅雨時期は、抗菌・抗カビ・防臭タイプの洗剤・柔軟剤を使いましょう。酸素系漂白剤・柔軟剤、「部屋干し用洗剤」と銘打っている商品には、通常の洗剤より除菌成分が多く配合されています。衣類だけでなく、洗濯槽の雑菌を防いでくれるタイプのものがおすすめです。さらに洗浄力が高いものを選ぶこともポイント。弱アルカリ性のものや炭酸ナトリウムなどが含まれているものだと、部屋干し臭が軽減されやすいです。
ただし、洗剤や柔軟剤の使い過ぎはNG。必要以上に入れると、洗濯槽の中に残ってしまい、雑菌が繁殖する原因になってしまうので注意しましょう。
洗濯が終わったらすぐに干す
先ほども書いた通り、洗濯槽の中は湿度が高いため、洗濯を終えた衣類を濡れたまま放置しておくと、すぐさま雑菌が繁殖します。そのため、洗濯機が止まったら、すぐに洗濯物を取り出して干すことがマスト。夏は1時間以内・冬は2時間以内に干すのがよいと言われています。いくら洗剤にこだわっても、長時間放置した洗濯物は除菌できなくなるので注意しましょう。
洗濯に風呂の残り湯を使用しない
「もったいないから」と、洗濯に風呂の残り湯を使う方も少なくないでしょう。しかし、風呂の残り湯にはアカや皮脂が含まれているため、決してきれいな水とは言えません。残り湯を使うことで洗濯物に余計な汚れが付着して、臭いの原因にもなってしまいます。梅雨シーズンはとくに、洗濯に使う水にも注意が必要です。
洗濯槽を清潔に保つ
何度も繰り返しますが、洗濯槽は雑菌が繁殖しやすい場所です。一見すると汚れが見当たらない場合でも、実は洗濯槽の裏側にカビが生えていることはよくあります。洗濯物を美しく良いニオイに保つためには、洗濯槽のケアも重要。定期的に、ゴミとりネットのゴミを取り除いたり、洗剤を遣って洗濯槽クリーニングを行うようにしましょう。また、洗濯機を洗濯カゴがわりにして、脱いだ服を溜めておくのも控えてください。少しでも風通しを良くして、内部を乾燥させることが重要です。
早く乾く!部屋干し方法
洗濯物の天日干しができず、部屋干しせざるを得ないとき、少しでも早く乾かす方法をご紹介いたします。
洗濯物は十分に脱水してから干す
洗濯物を早く乾かす1番のポイントは、しっかり水分を抜くこと。洗濯物に残っている余分な水分が少ないほど、乾かす時間が短縮できるため、十分に脱水してから干すようにしましょう。少しでも早く乾かしたいときは、脱水時間をいつもより長くするか、脱水を2回することでがおすすめ。ジーンズなど厚手の衣類は3回脱水しても良いでしょう。
ただし、洗濯物にシワが寄りやすくなるため、干す際には手で「パンパン」と叩いて、しっかり生地を伸ばしてください。ちなみに叩くことで繊維の偏りを直す効果があり、衣類の肌触りも良くなります。
脱水時に乾いたバスタオルを入れる
脱水の前に、洗濯機を止めて乾いたバスタオルを入れると、洗濯物の水分が減り乾きやすくなります。厚手の衣類はタオルでくるんで脱水するとさらに乾かす時間を短縮することができます。しかし、シワができやすく、乾いたタオルのホコリが付着してしまう恐れがあるため、大切なお出かけ用衣類の場合は要注意です。
干す場所を選ぶ
部屋干しする際にカーテンレールに洗濯物をかける人も少なくないのではないでしょうか。カーテンレールに溜まったホコリなどの汚れが洗濯物に付着したり、カーテンと接触している部分が半乾きになってニオイの原因になってしまいます。また、カーテンが湿気を吸って部屋にカビが発生する原因にもなりかねません。洗濯物のかけすぎは、カーテンレールに負荷がかかって破損してしまう恐れもあるので注意しましょう。
持ち運びやすく、折りたたんで収納できるような、小型の物干しスタンドを利用するのがおすすめです。
重なり合わないように干す
洗濯物はとにかく「早く乾かすこと」が重要です。洗濯物どうしが重なり合わないように、なるべく広いスペースに干しましょう。洗濯物のまわりの空間を広くとり空気の流れを作ることが大切で、最低10cm以上の間隔を空けることがポイント。窓際などに比べて風の通理が良い部屋の中央や、換気扇のある浴室に置くのが乾きやすいと言われています。また、乾いた洗濯物から片づけていくと、そこに空間が生まれて効率的です。
厚手と薄手の洗濯物を交互に干す
厚手と薄手の洗濯物を交互に干すことにより、洗濯物の間に隙間が生まれ、風が通りやすくなります。長いものと短いものも交互に干すとよりベター。また、角ハンガーの両端に長い衣類、中央に向かって短い衣類をアーチ状に吊るす「アーチ干し」も効果的です。
生地を裏返しにして洗い干す
洗濯物は生地を裏返して入れることで、体に触れていた部分をよく洗って臭いの原因を軽減したり、洗浄中の衣類の痛みの擦れや痛みを抑えることができます。また干す際も、ポケットや縫い目など分厚い部分を外側にすることで早く乾かすことができ、日光による色あせも抑えられます。
ズボンやスカートなどのボトムスは、裏返した上で筒状に広げて干すと、空気が通りやすく乾きが早くなります。
襟やフードのある衣類は逆さにして干す
襟のついたシャツやフード付きパーカー、厚手のズボンなどは、逆さにして干すことで布が重なり合う部分を減らし、しっかり風を通すことができるため乾かす時間が短くなります。長袖が床に着くのが気になる場合は、袖を肘あたりで折り上げ、ハンガーの肩のあたりに洗濯ばさみで留めて干すのがおすすめです。
ハンガーは太め・厚めタイプを使う
細めのハンガーを使うと、Tシャツなどの薄い服は前後の生地がくっついてしまうことがあり、乾きにくくなります。太め・厚めタイプのハンガーを使うことにより、生地の間にすき間ができて風が通るため乾きやすくなります。
除湿機を使う
除湿機は室内の湿度を下げてくれるため、梅雨シーズンの最強アイテムのひとつ。洗濯物を部屋干しする際は、除湿器を作動させることで効率よく乾かすことができます。また、空気中の雑菌が減るので、部屋干し臭も付きにくくなります。
除湿器がない場合は、洗濯物の下に新聞紙を置くと新聞が湿気を吸うため、除湿効果が期待できます。
エアコンや扇風機を使う
エアコンの風を利用すると、室内でも早く簡単に洗濯物を乾かすことができます。冬は暖房、夏はドライ(除湿)モードで湿度を下げた後、扇風機やサーキュレーターの風を当てると効果的。エアコンだけで乾かすより、電気代も安くすむのでおすすめです。
エアコンを使わず、とにかく急ぎで乾かしたいときは、ドライヤーで集中的に乾かすのも良いでしょう。
部屋干し臭の対処法
うっかり部屋干し臭が付いてしまうと、洗いなおしてもなかなか取り除けません。そんなときの対処方法をご紹介します。
熱湯を使う
部屋干し臭の原因となる雑菌(モラクセラ菌)は熱に弱い性質のため、60度以上のお湯を用いることで死滅します。
煮沸消毒する
大きめの鍋に臭いのする衣類を入れて、40度~60度ほどの温度で煮沸消毒してみましょう。粉タイプの酸素系漂白剤を溶かすと、より臭い除去できます。
ただし、熱に弱い素材(ウール、シルク、レーヨン、ナイロン、ポリウレタン)やニットやジャージなど生地が縮みやすい素材は注意が必要です。必ず洗濯絵表示を確認してから行ってください。
スチームアイロンで加熱
熱に強い衣類の場合は、脱水後にスチームアイロンで加熱を当てて殺菌しましょう。先にスプレー式の消臭剤を吹きかけておくと、臭い成分が蒸気と一緒に飛んでいきます。Tシャツのプリントなどは熱に弱いため、生地の裏からアイロンを当てるのがよいでしょう。
酵素系漂白剤を溶かしたぬるま湯に浸け置き
臭い消しには除菌効果のある酵素系漂白剤が有効です。酸素系漂白剤を溶かしたぬるま湯(洗剤を混ぜておいてもOK)に、30分から2時間程度浸け置きし、その後、いつも通りに洗濯機で洗濯しましょう。このとき、他の衣類を一緒に洗濯しても問題ありません。
※酸素系漂白剤と塩素系漂白剤を混ぜるのは危険です。絶対に行わないでください。
乾燥機を使う
乾燥機の熱風でも雑菌は死滅します。洗濯して濡れた状態から乾燥機にかけるほうが脱臭効果は高いといわれているので、洗濯後に嫌な臭いがした場合は、すぐに乾燥機にかけて殺菌しましょう。低温設定で10分程度の短時間であれば、服へのダメージを抑えられます。ただし、デリケート素材の衣類は傷みやすいため、必ず洗濯絵表示を確認してから行ってください。
まとめ
梅雨の時期の洗濯のポイントは、汚れのついた洗濯物を溜めないことと、洗濯が終わったらすぐに乾かすこと。これを意識してひと手間を加えることで、雑菌を減らしてイヤな臭いを軽減したり、大事な衣類を長く着用できるように保つことができます。
新型コロナウイルスの影響でおうち時間が多い今年の梅雨、洗濯に対しても工夫をしながら、快適に過ごしましょう。