「もしかして私、におってる?」「スメルハラスメントしてる!?」「周囲の目が冷たい気がする……」
自分の体臭が気になった経験はありませんか?ほとんどの女性が体臭に関するお悩みやエピソードをお持ちのようで、普段からニオイ対策をしている人も多いようです。ここでは、女性に聞いたニオイにまつわる恥ずかしい話や、体臭を引き起こす原因、体臭ケア・対策方法などをご紹介いたします。
女性に聞く!ニオイにまつわる恥ずかしい話
靴を脱いだときに嫌なにおいが…
24歳 美容アドバイザー Yさんの場合
彼氏とデートで個室居酒屋に行ったとき、部屋に上がる前に靴を脱いだらプーンと嫌なにおいが……。通気性の悪いストッキングにパンプスは危険です。食事中も気になって、料理の味がしませんでした。結構高いお店だったのにもったいない……。それから常に消臭用スプレーを持ち歩くようにしてますが、さすがに彼氏の前では使いづらいです。
自分の布団の臭さにびっくり
26歳 営業事務 Mさんの場合
たまに寝起きで、自分の布団やパジャマの臭さにびっくりすることがあります。もしかして加齢臭!?え、加齢臭って女性でもあるの!?
夏場の生理のニオイはキツい
25歳 営業事務 Kさんの場合
夏場の生理のニオイはキツい。多い日に、仕事でどうしてもトイレに行けなかったりすると最悪です。漏れないようにスパッツを重ね履きしてみるものの、蒸れてさらに臭い……。生理中に上司と二人で営業車に乗るときは、いつもヒヤヒヤして落ち着きません。
洋服を試着しようとしたら汗がすごくて
20歳 学生 Kさんの場合
アパレルショップで洋服を試着しようとしたら、体中汗でべとべとで。思わず、試着するのをやめました。店員さんに試着室の外から「いかがですか~」と聞かれて、「ちょっとサイズが合わないみたいです」と嘘ついちゃいました。夏でもないのに、どうしてあんなに汗をかいてたんだろう。
キスしたら彼氏がうつむいてしまった
22歳 フリーター Nさんの場合
キスしたら彼氏が悲しそうな顔をしてうつむいてしまったんです。「どうした?」と聞くと、「ごめん、ニンニクのにおいがする」と言われてしまいました。顔から火が出そうになりました。
「あんた、臭うよ」と言われた
22歳 フリーター Nさんの場合
友人に「あんた、臭うよ」と言われた。そういえば3日間、お風呂に入ってなかった。
頭皮をこすったら指がめっちゃ臭かった
21歳 学生 Sさんの場合
頭皮をこすったら指がめっちゃ臭かったです。シャンプーが甘いのかな?
デリケートゾーンのニオイ対策をはじめた
23歳 歯科衛生士 Eさんの場合
親友から、彼氏とベッドでイチャイチャしてるとき、アソコのニオイを指摘されたという赤っ恥体験談を聞かされました。イカ臭いって言われたみたいです……。それ以降、私もデリケートゾーンのニオイ対策をはじめたんです。大人の女性はアソコのにおいにも気を使わないといけないですよね。最近新しく彼氏ができたのですが、絶対に嫌われたくないのでケアがんばります。
体臭が気になって香水つけたらクサいと言われた
27歳 ファイナンシャルプランナー Uさんの場合
アラサーだし自分の体臭が気になって、香水をつけ始めたんです。そしたら同僚に「クサい」と言われてしまいました。体臭は気になるけど、香水でごまかすのもよくないなと。体臭問題は自分の生活を見直しながら、根本的に改善しなければいけませんね。
汗だくでエレベーターに乗ったら嫌な顔された
22歳 フリーター Nさんの場合
朝はいつもギリギリで出勤してます。駅から会社に5分程度ダッシュして、汗だくでエレベーターに乗ったら、周りの人にいや~な顔をされてしまいました。あとでトイレで鏡を見て気づいたのですが、Tシャツに汗染みができてました。
多汗症なので人に近づくのが怖い
24歳 自営業 Iさんの場合
多汗症なので人に近づくのが怖い。洋服の脇の下あたりが、いつも汗で冷たくなるくらい濡れてしまいます。
仕事から帰宅して服を脱いだら自分からフワッと嫌な香りが
25歳 会社員 Hさんの場合
仕事から帰宅して、服を脱いだら自分からフワッと嫌な香りがすることがあります。疲れ臭?
あなたは大丈夫?体臭チェックリスト
あなたはいくつ当てはまりますか?当てはまる数が多いほど、体臭が発生する可能性大です。
- 運動不足である
- ストレスが溜まりやすい
- 肥満気味である
- 臭いの強い食べ物が好き
- 肉などの脂肪が多い食べ物が好き
- 暴飲暴食してしまう
- タバコを吸っている
- ダイエットしている
- 便秘気味である
- 貧血気味である
- お風呂を適当に済ませている
- 同じ靴をよく履いている
- 汗をかいて放置することがある
女性の体臭を引き起こす原因
女性の体臭を招く原因は、体質、年齢、生活習慣、食事内容など、人によってさまざまです。自分の臭いの原因をしっかりと把握して、早めに対策しましょう。
乱れた食生活
食事と体臭には、深い結びつきがあります。これは、日本人が欧米人やアフリカ系の方々に比べて体のにおいがしないことにも関係していると考えられます。欧米人やアフリカ系の方々が昔から肉を多く摂る食生活だったのに対し、日本人は魚や野菜を中心に食べていたため、体臭に違いが生じたといわれています。(ロート製薬)
食生活では、ニンニクや玉ネギなど臭いの強い食べ物、肉などの脂肪が多い食べ物を食べすぎると臭いを発しやすくなります。これらの食材の摂取を減らすことを心がけましょう。また、喫煙習慣があるとタバコのヤニの臭いが体臭と感じられることがあります。(クラシエ製薬)
乱れた食生活は、体臭を発生させやすいといわれています。炭水化物、ジャンクフード、動物性のタンパク質と脂質、お酒などの刺激物の摂りすぎは危険。食事からの脂質の摂取量が多いと、内臓脂肪・皮下脂肪・血液中の脂質を増えてしまうだけでなく、皮脂の分泌量が増え、皮脂が酸化されたときの臭いも強くなってしまうのです。アルコールは、大量に飲むと体内で消化しきれなかったアルコールが汗として分泌されて刺激臭を発します。
過度なダイエット
急激なダイエットが、体臭や口臭を強くなることがあります。そのようなダイエットが原因で発生するニオイのことを「ダイエット臭」と言います。みなさんも、朝食や昼食を抜いた空腹時に、口や体から甘酸っぱいニオイが漂っているのを感じた経験があるのではないでしょうか。このような不規則な食生活で一時的に強くなるニオイも、ダイエット臭と言ってよいでしょう。(Kunkun body / コニカミノルタ)
過度な食事制限や糖質制限によるダイエットをしていると、代謝の低下により脂肪酸が燃焼されにくくなります。口臭や汗臭さが出てきて、最終的には「ケトン臭」と呼ばれる腐った果物のような甘酸っぱい体臭が発生します。また、ダイエットで筋肉量が減り基礎代謝が低下した状態で、身体が無理にエネルギーを生みだそうとすると、「乳酸」が作られます。乳酸はアンモニアとともに汗として排出されるため、汗がアンモニア臭くなる現象も起こります。
運動不足
運動不足で汗をかかない生活が続くと、汗腺が衰えます。かいた汗は老廃物が多く含まれ、臭いやすい「悪い汗」となります。ワキガの臭いも強くなります。血行や代謝が低下して老廃物が体内にたまる・疲労やストレスが解消できない・腸内環境の悪化など、健康を損なうことにより、体内からもニオイが発生します。(DEOマガ)
運動が日々のルーティーンになっている人の汗は、サラサラとしていて水っぽく、悪いにおいを放ちません。しかし、運動不足で普段あまり汗をかかない人は汗腺が衰えてしまうため、汗がネバネバとしていて濃く、悪いにおいを放ってしまいます。
ストレスの蓄積
私たちは、体の中から皮膚を通して気体を放出しています。二酸化炭素など、ニオわないものから、自分や他人が気付くようなニオイのあるものまで様々なものがこの気体には含まれています。この気体は体調、加齢、食べ物によって変化することが知られています。今回、緊張、ストレスという心の状態も、ニオイに影響を与えることを科学的に証明しました。(資生堂)
緊張しているときや興奮しているとき、手やワキに汗をかいた経験がある人は多いはず。これを「疲労臭」や「ストレス臭」というそうです。疲労やストレスなどによって血中のアンモニア濃度が高くなると、かいた汗からツンとしたにおいを発するようです。
オナラを我慢する
おならとは、大腸の腸内細菌が食べた物を消化する際に発生するガスのこと。おならになる前の細かい気泡は腸内から吸収されて体内を巡るので、ニオイがきついとそのまま体臭として表れてしまいます。(美的.com)
人前でオナラを我慢してしたくなる気持ちは分かりますが、オナラは生理現象なので我慢は体によくありません。オナラを我慢すると、お腹が張ってしまうだけではなく、やがて血液に入り込んで、呼吸として排出されてしまうのです。
生理による女性ホルモンの影響
生理中の臭いの原因は、経血による部分が大きいです。排出されたばかりの経血は無臭ですが、嫌な臭いを発するようになるのは、時間の経過とともに経血が酸化して雑菌が繁殖するためです。長時間同じナプキンをつけ続けると、臭いも発生しやすくなります(ソフィ)
生理前は女性ホルモンの影響で皮脂の分泌が活発になり、皮脂腺に脂がつまるため、それが酸化して悪臭になってしまいます。また、生理中は、経血やナプキンなどによりデリケートゾーンが蒸れ、雑菌が繁殖することでニオイが生じます。
おりものの異常
膣の中には、乳酸桿菌というカラダに良い菌がいて、グリコーゲンを材料にして乳酸を分泌。この乳酸のおかげで、膣の中は、他の細菌が繁殖しづらい酸性度の高い環境(pH4.5~5.0位)に保たれているんです。
実は、「おりもの」が少し酸味のあるすっぱいニオイと言われるのは、このためで、健康な状態であると言えます。
悪い菌が増えた時は腐った魚のような生臭いイヤなニオイがするので、ニオイが強い、いつもと違うと感じたら、医師の診察を受けるなどしてください。(サラサーティ)
おりものの臭いが強いときは、「細菌性膣炎」の疑いがあります。臭いや汚れが気になるからといって、石鹼でゴシゴシ洗いすぎるのはNG。弱酸性のボディーソープを使ったり、おりものシートをまめに変えるなどして、清潔さを保ちましょう。
ムダ毛の処理が不十分
わきの下や性器など一般的に体毛が密生している部分に特に多くみられるアポクリン腺という汗の分泌腺から出た汗の成分が細菌などで分解されて、特殊なニオイ物質になり、体臭の原因になります。(アリナミン製薬株式会社 / 健康サイト)
ワキやデリケートゾーンなど、体毛が密集しやすい部位は肌の温度が上がって汗が溜まりやすくなっています。汗そのものにニオイがなくても、時間経過とともに溜まった汗に皮脂や雑菌が集まって嫌なニオイを発するのです。
今日から実践!体臭ケア・対策
体にやさしい食事を心がける
体臭と食事とはリンクしているため、食生活を見直すことで体臭をコントロールできます。体臭が発生しやすい食品をなるべく避け、体臭を抑える食品を積極的に摂取することがおすすめ。栄養バランスの取れた、体にやさしい食事を心がけましょう。
体臭に繋がりやすい食べ物
・ニオイの強い野菜(にんにく・ニラ・玉ねぎ・ねぎなど)
・動物性脂肪(肉、牛乳、チーズ、ヨーグルトなど)
・トランス脂肪酸(マーガリン、ショートニング、スナック菓子など)
・香辛料・スパイスの効いた料理
・アルコール
消臭効果のある食べもの
・抗酸化作用のある食品(キウイ、ナッツ類、緑茶、りんご、ブルーベリーなど)
・腸内環境を整える食品(根菜類、海藻類、きのこ、味噌、納豆、ヨーグルトなど)
・アルカリ性食品(海藻類、梅干し、きのこ、大豆、酢など)
汗はこまめにふき取る
汗が出たらそのまま放置せず、こまめにふき取ることがベスト。汗そのものには臭いがほとんどありませんが、汗によって衣類が湿ることによって菌を繁殖させてニオイが発生しやすくなります。そのため、汗をケアしたり、衣服を服を清潔に保つことで、ニオイの原因をブロックしましょう。汗をかきやすい夏場は、帰宅したらすぐシャワーを浴びることがおすすめです。
適度にストレス発散する
ストレスを感じるとホルモンバランスが崩れて体臭に繋がってしまいます。ストレスは溜め込まず、適度にストレス発散して解消するようにしましょう。「少し疲れたな」と感じたら、いつもより長めに入浴時間を設け(シャワーだけでなく湯船にゆっくり浸かる)、しっかり睡眠を取りましょう。心と体がリラックスすることで体臭予防になります。
まとめ
体臭は健康状態のバロメーターでもあるので、自分の状態を把握しておきましょう。
女性の体臭は、毎日のケアや生活習慣の見直し、自分に合う予防や対策で改善できる場合もあります。正しい知識を身につけて、清潔感のある女性を目指しましょう。
悪臭がしたり、臭いが強かったりする場合は、病気の可能性もありますので、病院で医師に診てもらうことおすすめします。